春。入学、進学、就職のシーズンである。まもなく、新一年生が大きなランドセルを背負って学校に向かう姿も見られることだろう。
ビニールハウスにも新顔が表れた。といっても招かざる顔である。順調に伸びていたキャットニップの葉に穴が開いていたのである。不思議に思い目を凝らして見て見ると小さなバッタであった。葉の色にそっくりで顔を近づけて見るまでわからなかった。この春孵化したのだろうか。
小さいながらもどっしりと足を広げ、生意気そうに触角を動かしている。でもあまりに小さいので今日のところは見逃してやることにした。
さて、このキャットニップ、栽培はそう難しくない。種子からでも簡単に育つ。ただ、どうも油断してしまうのか、最初の種子を蒔き終ると安心して次を作らず、いったん売り切れた後は品切の時期が長く続きやすい。今年はその反省もあり、挿し木用の親木を確保しようとしたのが上の株なのである。バッタに食べ尽くされなければ挿し木苗を出せるかも知れない。