成長ハカバカシカラズ

店舗の北側は木の壁になっている。せっかく雰囲気がある壁があるのをそのままにして置く手は無いと、ハニーサックルでも這わせようかということになった。

もちろんそのままではハニーサックルは壁に張り付くことは無いので、地味目の針金を張って絡ませることにした。種類も迷ったが、暗めの壁色に映えそうな明るいクリーム色の、ロニセラ・グラハムトーマスとした。

株元にしっかり元肥をして植え込んだのが約2年前、そこそこ伸びているのだが、思ったほどの成長をしていない。予想では壁の半分ぐらいまでは伸びているところだったのに・・・。

ロニセラ・グラハムトーマス

それでも先月からぼちぼち花も咲きはじめてきた。本当を言うと花を咲かせてくれるより、少しでも大きく育ってくれる方が嬉しかった。台風を心配する季節も間近である。お盆ごろには暇を見つけて誘引し直してみたい。

開花前と後で

6月に入り、お気に入りのハニーサックルが徐々に開花しつつある。花の香りが良いことは言うまでも無く、ハーブにはやや少ない蔓が楽しめること、トラブルフリーであることも好感度を高くしている。

ハニーサックル

小さな蕾がぎゅっと詰まって見えはじめていたかと思うと、どんどん大きく育ち、見事な大きさになる。特にピンク系の種類はこの咲く前の色合いが良い感じだ。つやつやとして、グラデーションのかかりかたも雰囲気良く、形もすっきりしている。

ハニーサックル

ところが、開花すると「ちょっと派手過ぎるかな」と言う印象である。色も派手な上に、立体感がある。大きな塀などにからませているのなら丁度よいかも知れない。また、ローズなどと組み合わせるのなら、これぐらいボリュームがある方が良いだろう。

ロニセラ・グラハムトーマス

ロニセラ・グラハムトーマス

だが、個人的には開花時はむしろ白系のグラハム・トーマス辺りのほうが好きである。蕾の頃はこちらはさえない感じだが、開花した時はかえってすっきりしている。今、店舗の木の壁にはこちらを広げようと画策中である。ブラウンの壁にはきっと映えてくれるものと思う。見ごろを迎えるのはまだ数年先になるだろうが、その時を想像しつつ気長に待つのである。