彼岸花が終わる頃に

秋になっても気温が高い日が続いたのに、彼岸花はむしろ去年よりもお彼岸近くに咲き始めた。その彼岸花ももう終盤。早く咲き始めた株は花も萎れ始めている。

彼岸花が色鮮やかななか、近くの林からはミンミンゼミやツクツクボウシの鳴き声。一方で雲の様子は秋めき、感覚がぐちゃぐちゃになりそうだ。

今年も御多分に洩れず、暑さで傷んだ苗も少なからずある。正直、我々人間の方がダメージが大きくて苗のケアが十分にできなかったという事情も多い。

そんな中、ようやくマドンナリリーが土の中から顔を出し始めた。夏前に徐々に葉が枯れていくのをみると、毎年のように心細く感じる。大きな株は心配する必要はないが、小さな苗は無事夏を越してくれるだろうか毎年やきもきする。

まだ数は少ないが、彼岸花の花が終わるころには、もう少し芽を出す株も増えてくるのを期待するばかりだ。