朝夕の空気がとても気持ちが良い季節になってきた。
早朝、草にしっとりと露が降り、すこし歩くだけでも靴を濡らす。
雑草混じりで、日中はみすぼらしく見える芝生も、この時間だけは別なのである。
さて、この芝生の隅に、何年前からかレウコジャム(レウコユム)が芽を出した。おそらく種子で飛んできたのだろうが、この圃場では地植えしているところはない。すべて鉢植えや苗で管理しているから、それらから落ちたのだろう。
きっと最初は一粒だったかもしれない。毎年ゆっくりではあるが、徐々に分球しているのか、年を追うごとに花の数が増えていく。
スタッフも芝刈りをするときには気をつけているようで、芽を出す頃になるとこの周りだけは残している。
芝生にぽつんと咲いているのも、ちょっと寂しげではあるが、凛とした風情が伝わってくる。
今の時期、夏のくたびれでダラダラとなったハーブたちもたくさんある。それに比べ、こんなに繊細ながらもしゃんと背筋を伸ばしている姿をみるとこちらの気持ちまで引き締まってくるようだ。
そろそろ、周りからこぼれ種で芽を出してくるのがあるかもと時々チェックしている。来年の秋も楽しみである。