棚の前で迷う

今の場所へ移転してから5年も経つと店舗の板壁もさすがに色あせてくる。自然に風合いが増した壁色も悪くないけれど、耐久性の面から行くとさすがに塗り直す必要がある。ある程度時間に余裕がある冬なのでDIYでぼちぼち行っても良いのだが、新築当時にお世話になった塗装屋さんがぜひともと言われるし、素人仕事であまり目に付くところに失態を残したくはないので今回はお願いすることにした。

雨模様で作業は遅々として進んでいないが、作業の様子を観察するにはまたとない機会である。時にはお客さんのガーデンフェンスの塗装も頼まれることもあるし、店頭の棚や苗箱などの塗装はいつも自前だ。

段取りや塗装前のマスキングや道具など見るべきところは多い。でも、一番気になるのは塗装の材料である。木材の塗料にもたくさんあり、値段もピンキリなので、ホームセンターでもいつも迷う。

キシラデコール
プロの選択はやはりキシラデコール。とっても高価だが、以前使ってみたところ、木材への浸透や落ち着いた色合い、耐候性など多くの面で優れている。特に色合いは、安物だと木に塗ってもプラスチックっぽく見えたりするしね。

良さはよくわかっているのだが、お値段が2倍も3倍もすると、やはりホームセンターの棚の前で迷ってしまうのだ。

冬の仕事

冬場天候に恵まれないのは山陰地方の宿命であるとはいえ、今年は本当に晴れる日が少ない。昨年のような豪雪でないことはありがたく思わねばならないが、ここまで日が当たらない日が続くと気分も滅入る。

当然、植物たちも生育は今一歩。先日も、新聞に隣の市のイチゴ農家が出ていたが、日照不足で実が赤くなりにくく、出荷が遅れているということだ。

圃場のハーブ苗は、天候に応じてゆっくり育ってくれればそれで良い。ところが頼みもしないのに、苗の表面にコケがすくすく育つ。特に育苗に時間がかかる木本類は大きくなるまで放っておくと大変なことになるので早いうちに対応したい。

マヌカ

マヌカもグンと大きくなるのはまだしばらく先。今のうちにコケと表土を取り除き、新しい土を加える。手間はかかるけれど、追肥と刺激にもなるからと自分を納得させつつ行う冬の仕事である。