古株の受難

圃場にある一番の古株であるマリンブルーローズマリーも雪で大きなダメージを受けた。もともと、スタッフの庭にあった株で、引っ越しの際に行き場がなくて仮植えのつもりで圃場にやって来た。その時、すでに背丈近くある大きな株になっていたので移植で根付くか心配だったが、この場所が気に入ったのか、更に成長を続け、一時は直径が2メートルぐらいになってしまった。通行に支障になるわ、他の株を圧倒するわで一昨年ぐらいから大幅に剪定してダイエット。直径も半分ぐらいにはなっていたが、例の雪でぺちゃんこに。太い枝もボッキリと折れてしまった。

マリンブルーローズマリー幸い根はほとんどダメージなさそうなので、きっと春からまた元気に枝を伸ばしてくれるだろう。これを機に移動させる良いチャンスなのだが、今度移植したら本当にダウンしそうなんだよなぁ。古株の受難はまだ続く?

枝折れを機に

年初から雪に覆い尽くされていた畑のラベンダーも少し姿をあらわしてきた。予想通り、重い雪に押しつぶされてしまっている。このようなラベンダーを見るのも何年ぶりだろうか。

比較的雪にも強いグロッソラベンダーもペシャンコに
比較的雪にも強いグロッソラベンダーもペシャンコに

どの株も多かれ少なかれ、枝折れの被害を被っている。癒合材などをつけて補なうという手もあるが、いずれも直径が1メートル近くなっていて、早くコンパクトに仕立て直さなくてはと思っていた所。これを機に強剪定してみるのも良いだろう。

ラベンダーの枝折れ

それでもダウンする株も出てくるかも知れないけれど、更新する良い機会と割りきってみよう。少しレイアウトも替えてみようか・・・なんて前向きに捉えるにこしたことはないのである。

ヘの字

圃場の植物への大雪の影響は数限りないが、ひときわ目を引くのが、圃場横のユーカリだ。

ユーカリ

重い雪で折れることさえなかったものの、見事にヘの字を描いてしまった。とても重い上に落ちにくい雪だったのだろう。

まだこの先も雪の日が続く予報がでているので無理に矯正するのは止めにした。(この後どういう成長を見せるのかもちょっと興味深い・・・)

ユーカリにとっても受難の冬なのであった。

よりどりみどり

年末より大雪に見舞われた山陰地方。一晩でこれほどの雪は初めての経験だった。

大学生だったころ、宮崎出身の友人に、「松江は冬、スキーを履いて登校するんだ」と言って本気にさせてしまったことがあるが、今回の雪ばかりはスキーが必要なぐらいだ。

普段はブーツ派の自分だが、ここしばらくは雪と泥まみれの日々が続きそうなので長靴を買いに出かけた。

年明け、開店するや否や、スコップと長靴はあらゆる所で売り切れとなってしまったと聞く。でも、それほど心配はしなかった。

予想は的中し、ホームセンターで、そこだけガラ〜ンとなってしまった長靴売り場には28cmの長靴だけが取り残されていた。まさによりどりみどり状態である。普段、大きな足サイズに悩まされ続けているけれど、たまにはいいことがあるものだ。

本当を言えば28.5cm、冬は厚めの靴下なので欲を言えば29cmのサイズが望ましい。残念ながら地方のホームセンターでは28cmが限界である。

さて、どの種類にしようかと迷った揚げ句、つま先が補強された安全靴タイプのものにした。どうせ間に合わせなので安いのでいいかなとも考えたが、親指の深づめが痛むこともあり、こちらを購入。

長靴

一日目から結構色々な所で足先をぶつけたので正解だったようだ。

重労働に限る

小雪が舞う寒い日となった。防寒をしっかりしてビニールハウスの作業へ出かける。しっかり着込み、首にはマフラー、ニットキャップで耳もしっかり覆って作業開始である。これらの防寒具、泥汚れの恐れが多いのでほとんど家族からのお下がりだったり、甥からの「お上がり」だったりする。

最初、苗の整理や移動をしていたが、今冬の冷え込みにまだ体が慣れていないのか全く暖かくならない。これでは埒が明かないのでちょっとハードな仕事に変更。先日から行なっている通称「タネハウス」の大掃除の総仕上げ、床のデッキブラシ掛けを行なった。

グラウンドシートに苔がついているのでデッキブラシで力いっぱいこすり取る。あっという間に体に熱がこもり、マフラー、ニットキャップも取るはめに。メガネまで曇ってきた。外は雪だと言うのに。

やっぱり寒い日は重労働に限る。想像すると水を使った作業は寒そうだが、実際に行なってみると勢いが勝ってむしろ寒さは感じなくなる。

午後は事務所でデスクワークだった。暖房が効いていると言うのに首もとが寒く、手足まで冷えてきた。午前中は不要となったマフラーをまた取り出すはめになってしまった。

マフラー冬はやはり外で重労働のほうが体には良いようだ。