真冬のラベンダー

ラベンダーといえば初夏のイメージだが、四季咲きのものもいくつかある。写真のピナータラベンダーレースラベンダーがそれに当たるが、温度さえ問題なければ冬でも咲く。と言うよりむしろ松江では冬の方が咲きやすかったりする。
ピナータラベンダー
但し、寒さには弱いラベンダーなので外に出しておくとかなり葉が傷んでしまう。何もそんな頃に咲かなくてもと思うのだが、こればかりは仕方がない。

冬に咲いてありがたいのは花の期間が非常に長いこと。一度咲くと数週間は花もちがする。

一方で残念なのはこのラベンダー、あまり香りがよろしくない。あくまで鑑賞用である。あと、かなり前の話になるが、やはり冬に自宅の窓際で育てていた時にアブラムシの大発生にあったことがある。冬に柔らかい緑があるのでアブラムシにとっては好都合だったのだろう。以来、室内で育てるのはやめている。

カナリア諸島辺りからはるばる寒い日本につれてこられて不平を言われるのではかないませんね。

律義な球根

クロッカスは律義である。ある日ふと気がつくと今まで何もなかったところに大きな花が出現して驚かされるが、毎年大きく時期を外すことはない。また、似たような種類でも毎年必ず同じ順番に開花する。
クロッカス・ブルーパール
ビニールハウスの横にもう5年以上植えっぱなしのクロッカスだが、毎年この「ブルーパール」から咲きはじめる。続いて黄色の「クロッカス・クリームビューティー」。そして最後に「アドバンス」が咲いて終演を迎える。

まだ寒い中ブルーパールが咲くと、やや冷たい色が寂しく感じることが多い。ちょうど雨やみぞれの日が多いからだ。

でも、希に今日のような日が射す日には同じブルーでも柔らかく感じるから不思議である。

切り戻し

秋から冬にかけてはだらんと伸びてしまったラベンダーを切り戻すには良い機会である。

圃場でも大きめのポット苗の切り戻しを行った。ただ、気を付けるのは株元から新芽が出ていること。この新芽が出ていないと、切り戻したが最後、芽が出ずにオシマイということも希ではない。
グロッソラベンダー
グロッソラベンダーも比較的形良く育つラベンダーではあるが切り戻しをするとしないとでは夏前の形が大分違ってくる。

やはり株元から新芽がぎゅっと詰まって出ている方がラベンダーらしい(風通しと言う点ではアップライトシェイプの方がもちろんいいのだが・・・)。もう少し暖かくなるとこの新芽が驚くべき勢いで伸びていくだろう。

霜の朝

久しぶりに気持ちの良い晴天の朝を迎えた。気温も下がり、水たまりに氷が張っている。

松江の冬はどちらかというとどんよりと曇っていて、そのおかげであまり朝の気温が下がることもない。だが、いくら気温が下がっても晴天の朝の方がはるかに嬉しいものだ。

圃場の前のハーブたちにも霜が降りている。地域によっては全く珍しくも無い光景だろうが、こちらではどちらかといえばあまり目にすることが無いのでついシャッターを切ってしまった。
グロッソラベンダー
グロッソラベンダーも霜に覆われて灰白色の冬の葉の色が尚一層引き立つ。今朝はマイナス5度程度まで下がったようだが、このぐらいの寒さは全く問題にはならない。
モーツアルトブルーローズマリー
モーツアルトブルーローズマリーの深い緑色の葉も霜で化粧を施されたようでなかなかいい感じである。

小一時間もすると霧も完全に晴れ、暖かい日差しが降り注いできた。霜もまたいつの間にか消えてしまっていた。