夏の疲れ

暑さのピークのときにはむしろ目立たなかった疲れがお盆以降ハーブたちにも目につくようになってきた。

昨年はダイレクトな暑さで土がゆだるような感じで傷む苗が多かったものの、今年は例年のように蒸れが原因のものが多い気がする。

毎年ながらのラベンダー類のほか、タイムなどもなかには調子を崩した種類もあった。今年は、ロングウッドタイムが一気に葉を枯らし始めたのが特に目立った。もともとふわふわした葉なので蒸れには特に弱いけれど、「こんな暑いときに、こんな葉なんてつけてらるか!」って感じである。

ロングウッドタイム

毎年の事であるし、きちんと株元から新芽は出ているので、ちょっと植え替えしてやればまた機嫌を直してくれるだろう。秋の中ごろには装いも新たに元気な姿を見せてくれて欲しい。

ぐるぐる

台風12号、国内各地で大きな被害をもたらしている模様。すぐ脇のような所を通ったと言うのに、大きな被害がなかったのが不思議なくらいだ。遠方のお客様からも安否を気づかうメッセージを頂いてありがたい限りだった。

でも、お隣の安来市など、がけ崩れや床上浸水などもかなり起きているようで、まるでゲリラ豪雨をそのまま規模を大きくしたかのようだ。ちょっと進路が違えばここの裏山も崩れていてもおかしくない。予測のつきにくい自然の脅威にただ運を天に任すしかないのかとも思ってしまう。

植物の被害については、大きく葉を広げたものに限られていた。畑のナスビやオクラがかなり倒れたので、支柱をやり直したり、重そうな枝は剪定。どちらもまだしばらくは収穫できそうだし。(ちょっとだけ、「もう今年は良いかな?」と言う思いが頭をかすめた。特にオクラ。)

ハーブは唯一畑のバジルのみが被害。結構株数もあるし、すべてに支柱をするのを怠けていたらさすがに風に揺らされたらしい。風の中でぐるぐると回転させられて、植物でも目も回ったんじゃないかと思う。

台風後のバジル

しっかりと剪定して株元に土寄せ。最後のバジルペーストまでもう少し頑張ってもらおう。

台風接近中

台風12号接近中。今朝、一度圃場に来たものの、強風でビニールハウスが煽られて恐ろしさを感じるぐらいだったので、作業はもちろん中止。幸い、昨日までにおおよその台風対策はしておいたのであまり心配は無さそうだ。

一応飛ばされやすいものは片付けたし、花壇に植えたばかりのハーブや畑の野菜にも支柱をしておいたので大丈夫だろう。

夕方、少し風がおさまったので、もう一度圃場に向かう。ぐるっと回って様子を確認。なんと、エルダーの株元が持ち上がり、半ば倒れかけていた。年初の雪でも全く問題が無かったので安心していた。冬は落葉しているので風雪の影響が少なかったのだろう。葉が茂る今はもろに風の影響を受けてしまう。植えた場所も割と軟らかい土だったのも影響しているようだ。

エルダー

さすがに時々激しくなる風雨の中立て直しはできないし、天候が回復してからの方が作業もしっかりできるだろう。基本丈夫な植物なのでそれほど心配はしていないが・・・

大きな被害がありませんように。

コットンの季節

ここ数日の雨でずいぶんしのぎやすい気温となった。夏の間はTシャツも速乾性のポリエステル100%のものばかりだったが、久しぶりにコットンのTシャツを引っ張り出した。肌触りの良さはさすがにポリエステルなど比べ物にならない。ちょっとしたシアワセを感じる。

でも、汗を大量にかく季節はいただけない。湿って肌触りも悪くなるが、コットンはむしろ臭いの方が不快で、避けがちになる。また、冬も、作業をして汗をかくと冷たさが気になり、ついつい化繊を選びがちになってしまうのだ。なのでコットンのTシャツを楽しめるのは一年のうちでも本当に限られてしまう。せいぜい、気持ちの良い秋の間しっかり堪能させてもらおう。

綿の苗

さて、なぜかビニールハウスには綿の苗が一ケースもある。何年も前にお客様から頂いた苗から種子を採り、蒔いては育てを繰り返し、ここまで来た。苗をいただいたのは自分であるが、いつの間にかスタッフが毎年蒔いては育て、種子を収穫するようになった。前は確か子供の通う学校に持っていったと記憶しているが、今年はどうするのだろうか。まさか、Tシャツでも作ろうとしているのでは・・・?

戦火の後

日々、一応その動向を注意していたアシナガバチの巣。スタッフが、スズメバチに襲われていると言うので行って見ると、もうすでに戦いは終わった後だった。この数日の雨の日のうちに戦火が繰り広げられたのだろうか。恐らく巣の下には死骸が累々と横たわっている事だろう。

ハチの巣
一月たつとだいぶ大きくなるものだ・・・

スズメバチが一匹、巣の上をはい回っている。残っている幼虫を探しているのだろう。まだアシナガバチも数匹残っているが、もう戦う気力はないようだ。あれほど怖がっていたアシナガバチでも、こんな光景を見ると可愛そうにも思えてくる。

時々、ハウスの回りでも見捨てられたような巣を見かける事があるが、スズメバチの襲撃が原因なのだろう。蜂にとってもなかなか生きていくのは大変なようだ。

不思議な事に、一度襲われた巣には、蜂が戻ってきたのを見た事がない。人間には分からない都合があるのだろう。

人間も世界各地で戦いの火をあげているが、地球の外から見たら似たようなものかも知れない。