整列!

ロケットの種まきはここ何年か、自家採取で行ってきた。といっても、きちんと種取りをする訳でなく、春に花が咲いた大きい株を少し残しておいて、種を熟させ、次の畝になりそうなところにパラパラパラ。だいたいこうしておけば、夏の終わりぐらいには芽が出てきて、適当に間引いてやれば良かったのに今年はなぜか全く発芽の気配が見えない。

仕方ないので久しぶりにきちんと種まきをすることに。株の種をまく要領で筋まき。条間20cmほどで2条、1メートル分あれば我が家では十分。たいていは発芽率がいいので相当間引くことになるのは分かっていても、心配性なのかつい多めにまいてしまった。

ロケットなので発芽してみればこの通り。今年もたくさんロケットのサラダが楽しめそうだ。行儀よく並んでいて収穫も楽にできそうだ。

秋のアルカネット

ビニールハウスのすぐ横で、アルカネットの紫が目についた。植えたものではないのでこぼれ種だろうか。普通、初夏に咲くことがおおい花だが、秋に咲くのもそれほど珍しくはないようだ。

アルカネット

どちらかと言えば小さめの花なので初夏だと他の目立つ花に埋もれてしまいやすい。今、周りにあるのはせいぜいコスモスぐらいなので小さな色でも目を引きやすいし、秋は花の期間も初夏に比べ長いのもうれしいところ。その上、暖かい時期には徒長しやすく、強い雨でべたっと倒れてしまうこともままある。野趣に富む植物だし、秋の控えめな草花と一緒に咲いているほうがアルカネットとしても楽しいんじゃないだろうか。

忘れられる球根

夏野菜の残りを片付けようと、圃場を行ったり来たりしていたら、端の方で明るいピンクが見えた。コルチカムだ。遠くからでもすぐ分かる。今年も出てきたかと何やら安心するとともに、この1年もまた何も手入れせず放置していたなと後悔。月日の経つのは早いものである。

コルチカム

元々は花壇だったところなのに、いつの間にか他のハーブたちは移植され、圃場のデザインの変更とともに雑草に覆われ、いまはほぼ通路として使われている場所だ。

花も本来の大きさに比べると弱々しい。きっと球根もやせ細っているのだろう。花が終ったら追肥して球を太らせ、掘り上げてやりたいところだが、冬、雪に隠れて存在感を無くす上、掘り上げは最も忙しい初夏が適期。きっと来年も忘れてしまうんだろうなと思いつつもラベルだけは差しておいた。

残った一鉢

畑のバジル、先日最後の収穫を終え、株も片付けた。ただ、ハウスの中にある一株の鉢植えだけが未だに残っている。

葉の収穫用兼、種取り用として鉢植えにしておいた株だ。畑にある株で種までとろうとすると、まだ先まで植えとかなくてはならず、冬野菜が植わるはずの場所がなかなか空かないという自体になってしまうので鉢植えで。大きめの鉢を使えば結構大きい株になり、十分収穫にも堪える

ところが、この鉢、ある程度大きくなってきてから葉のギザギザが妙に目立つのに気がついた。葉の香りもややスパイシー。ついでに花が咲いてみると妙にピンクがかっている。

バジルの鉢

種から育てる以上は仕方がないことなのだが、よりによって種取り用に育てた株がこんなに個性的では、種を取る気も失せてしまう。いっそのこと、他の株の葉っぱと一緒にバジルペーストにでもしてしまえば良かったのに・・・といま思っても仕方ないね。

もだえ喜びつつも

今年もツマグロヒョウモンの食害に悩まされているニオイスミレや各種ビオラの苗たち。毎朝、見るようにはしていても、完全にはチェックしきれず、この有様だ。
ツマグロヒョウモンの食害

まあ、それはそれはおいしそうにお食べになっていて、栄養もいいのかあっという間に大きくなり、加速度的に被害も増えていく。残念ながらこの種類はしばらく販売休止しなければならない。

ツマグロヒョウモンの食害
ここまで食べなくても・・・

少し前、あるお客様からパセリの在庫についての問い合わせがあったとき、よそで購入したパセリの葉を食べてアゲハの幼虫がもがき苦しんだとお伝えいただいた(怖いね)。そういうこともあって、当店の無農薬の苗を使ってみようと思われたのだろう。

ここのツマグロヒョウモンは農薬を心配することもなく、毎日もだえ喜んで葉っぱを食べているのだが、別の敵が目を光らせている。さて、どっちが幸せかねぇ?