足元のお花見

松江でもちらほら桜が咲きはじめた。街中でも所々で淡い花色が目につくようになってきた。ところによっては満開に近く、既に花びらを散らしている桜さえ見かけた。

ついつい桜に目がいってしまい、上ばかり見ているためか、足元の桜色に気がつかないでいた。店の横にある花壇のビオラ・リディアグローブスが気がつかないうちに満開を迎えていた。淡いピンク色の花はいつ見ても可愛らしい。特に今年は株が充実しているのか去年よりも花が大きめだ。
ビオラ・リディアブローブス
近くで見ると、ピンク色といっても花一つ一つが微妙に雰囲気が異なる。花弁の縁が日本風に言えばさっと紅を差したように色づいているものもある。
ビオラ・リディアグローブス
枯れ木の状態から一気に花を咲かせるのが桜の魅力の一つと言われる。青空に咲き誇る桜や夜の闇に浮かぶ桜は確かに見事だ。でも、柔らかなグリーンをバックに咲くこのビオラもまたいい雰囲気である。

花粉の季節

栽培しているハーブは草本のものが主体である。木本もそれなりにあるとはいえ、大きくなる樹木となるとかなり少なくなる。

特に針葉樹系はほんの僅かだ。もともと広葉樹の方が好みということもある。その数少ないジュニパーが花粉を盛大にまき散らしているとスタッフが教えてくれた。
ジュニパー
様子を見に行って見ると、なるほど、風が吹いて枝が揺れるとパッと花粉が飛び散る。花粉症持ちの方にとってはおぞましい光景かも知れない(ゴメンナサイ)。自分は今のところ花粉症は発症していないとは言え、さすがにこの光景を見ると鼻の奥がむずむずしてきた。

上手に受粉すれば果実まで楽しむこともできるかもしれない。でも、熟すには一年以上かかるといわれるジュニパーの実、さて、それまで待てるかどうか。

(ちなみに上の写真、そう都合よく風は吹いてくれないので手で揺らして撮影。それでもタイミングを合わせるのは困難だった。)

大忙し

ビニールハウスの周りで草取りをしていると、小さな赤いものが視界に入った。テントウムシである。もうテントウムシが出る季節になったんだなあと感慨無量。
テントウムシ1
それにしても忙しく走り回っている。レンズで追っかけるのも一苦労。何をそんなに急いでいるのか、葉の上から下へと行ったり来たり。ものすごい運動量である。

御存知の通り、アブラムシを捕食する益虫として知られている。外で草取りをしているといくらでも見つかるのに、働いて欲しいハウス内にはそんなにいない。餌はたっぷりあるのにねぇ。「外敵も少ないし、快適ですよ。」とお伝えできればしたいものだ。
テントウムシ
何年か前、それでもと思って何十匹と捕まえてハウス内に放したことがある。もちろん成果は不明。第一、バリバリと油虫を食べるところは一、二度ぐらいしか見たことが無い。実際は幼虫の方が食欲旺盛だともいうが、こちらもお食事中の姿はまだ見ぬままである。

ちなみに市内では北公園にたくさんいて、捕まえにいくというお客様がいらっしゃった。数年前の情報ではあるが、まだいるだろう。もう少し暖かくなったら関心のある方はどうぞ。

花も葉も

圃場脇に植わっているゴールデンレインローズマリー、冬が終わる頃から斑が徐々に鮮明になってきた。
ゴールデンレインローズマリー
かなり前から育てているローズマリーだ。でも、実際にいい感じになってきたのはようやくここ数年になってから。

まず、斑がきれいに入らない。暑い夏の時期はもちろん、冬までの時点で株が充実していないと駄目なようだ。普段から肥料が控えめなせいもあるのだろう。

また、花も咲きにくい。ようやくぼちぼち咲くようになってきても、斑がきれいな時に咲いたのを見たことがない。たいてい斑があせた頃に咲いてくるのだ。斑も奇麗な時期に花を咲かせるには相当エネルギーがいるのかも知れない。
ゴールデンレインローズマリー
もう20年近く前になるが、とある公共のガーデン内のショップで販売されていた鉢では見事に斑が入り、花もしっかり咲いていた。

栽培施設も空調がバッチリ効いていたし、肥料もかなりやっているようだったので、そのせいもあるのだろう。その時見たゴールデンレインのような株は今の育て方ではあきらめざるを得ないのかも知れない。

溝掃除とサンショウウオ

毎年恒例、春の溝掃除を行った。

ビニールハウスの横には用水路がある。周囲の田へ水を供給する用水なので田植えシーズンの前にきれいにすることにしている。日差しも暖かく、気持ちの良い風も吹いているので絶好のコンディションだ。

ただの溝掃除なら苦痛なだけだが、ここの溝掃除の場合、少し楽しみもある。毎年1,2匹のサンショウウオと御対面できるのだ。

2本の溝のうち、一つは溜池からの水が引かれている。こちらにはまずいない。もう一つの溝は、山からのわき水が流れていて、たいていこちらの溝で見つかる。

今年も無事一匹を見つけることができた。(カスミサンショウウオと言う種類かな?たぶん)おまけに卵も発見。今までカエルの卵とばかり思っていた。サンショウウオのタマゴだったとは・・・
サンショウウオ
溝掃除の間しばらくどいてもらうためにバケツに移していたら孵化してしまった。
サンショウウオ2
ついでにヨシノボリの仲間も発見。
ヨシノボリ
溝掃除も無事終わり、少し上流の涼しそうな陰ができているところへ戻してやった。

来年もまた彼らに会えるような環境を保ちたいものだ。