花の後

ポット上げが少し遅めになったワイルドクリーピングタイムが今ごろになって満開状態になった。

ワイルドクリーピングタイム

種類の多いタイム、花も白、赤、ピンクを中心に大きめの花や小さい花など幅広い。ワイルドクリーピングタイムは割と普通の方だけれど調子が良いと見た目もそこそこ良好だ。

立性タイムでも、匍匐性タイムでも、花の後の様子は種類によって様々だ。大抵、目立つ花が咲く種類は花が終ったら早めに剪定しないと花がらが目立って見た目がよろしくない。特にモロッコタイムや、イブキジャコウソウなどがそんな感じになりやすい。

ワイルドクリーピングタイムは花がたくさん咲いてもそれほど花の後が汚らしい感じにならないのは嬉しい。

その点、レイタータイムは見事である。花もそこそこ楽しめ、花の後、剪定しなくてもそれほど目立たない。グラウンドカバーとして人気が高いのも頷ける。

努力は買いたいが

店の横のホップの葉にかじられた跡が目立ち始めた。葉をひっくり返してみると、一瞬ぎょっとして手を引っ込めてしまう。毎年お目にかかるとは言うものの、さすがにこの極悪そうな姿にはついひるんでしまう。

キタテハの幼虫
正体は、キタテハの幼虫(だと思う)。毒は無いらしい。普通は、雑草のカナムグラにやって来ると言う。同じHumulus属、似たような味がするのだろう。見た目も良く似ているし。それにしても周囲にはこれ一株しかないし、カナムグラも近辺には無い。食べ尽くしてしまったらどうするのか考えなかったのかな、なんていらぬ心配をしてしまう。

頑張って探してきたのだと思うと、退場願うのは心苦しいのだが・・・。緑のカーテンに大穴を開けられてしまっては・・・。

手拭いの友

汗をかく量が日増しに増え、これから夏の終わりまで日に何度も手拭いを洗うようになる。手拭い愛好者の私としては、干す時もスマートに行ないたい。プラスチック製のハンガーは手拭いには不似合いだ。そこで、数年前、こんなものを作ってみた。

手拭いとラベンダーはややミスマッチである
手拭いとラベンダーはややミスマッチである

裏にある山で、竹の枝を少し調達。一本の竹には紐が通るような穴を両端に空ける。細めの紐を結べば、和風のハンガーのできあがりである。つり下げ部分は、柔らかい銅の針金でフックを付けたので、どこにでもぶら下げることができる。製作時間、ものの10分であった。竹の節がちょっとしっくり来ないが、作り直しもせず、夏を数えて3回目ぐらいになるだろうか。

手拭いハンガー

普通のハンガーだと風で飛ばされてしまうこともあるが、押さえがあるので風が強い日も安心。ついでに濡れたシャツまで乾かしてしまう。

手拭いハンガー

紐を巻き付ければ、竹棒2本のサイズにおさまるので、いつも車の片隅に入れてある。

藍染の手拭いが風にそよいでいる姿は暑さの中にもしばし涼感を覚えさせてくれるのだ。

アヤシイ虫

春以降、圃場でいままであまり目にしなかった昆虫を見かけるようになった。艶のある黒く細長い体、素早く地をはう動き。決して好感が持てるような姿ではない。出没するのも、少しじめじめしたような、ハウスの端っことか洗い場の周辺などが主だ。あまりよろしくない素性の昆虫ではなかろうかと推測した。

スタッフのひとりとして正体を知る者がいないし、気になり出すと尚更目に留まる。体長7センチぐらいなので、増えてきたら厄介そうだ。正体究明に乗り出すことになった。

写真を取ろうとするが、これが足が速くてなかなか捉え辛い。このスピードもまた悪そうな感じを増幅させる。ステンレスのボールに入れ、逃げれないようにして撮影。

マイマイカブリの幼虫

写真でじっと見ると、更に気持ちが悪い。この手の昆虫はネットで調べること自体あまり楽しくない。甲虫ではないかと目星を付けて探すのだが、一向に見つからない。パッと見ると昆虫ではなく、節足動物にも見えるが、足は6本だし・・・。「まさか、外来のアヤシイ昆虫では?」なんていらぬ不安もましてきたころ、「もしや、幼虫?」とのひらめきが。調べてみるとビンゴ!

マイマイカブリの幼虫でした。マイマイカブリなら時々見るし、なるほどエサのカタツムリも豊富だ。

正体が分かれば安心。これからはずいぶん違った目でみることができそうだ。

手拭いの季節

蒸し暑さも本格的になり、庭仕事のある日は手拭い2枚を持って出るようになった。

手拭いを愛用するようになって、十年は経つだろう。それまでは普通のタオルを使っていた。夏に汗を含んだタオルの匂いは強烈だ。でも、そんなものだと思いタオルを使い続けていた。手拭いなんて年寄りが使うものと言うような偏ったイメージがあったのだろう。

今となっては使い始めたきっかけも忘れてしまったが、さっぱりとした使い心地と、相当汗を含んでも匂わないことにびっくりしたのは覚えている。第一、嬉しいのは乾きが速いこと。午前中びっしょりになった手拭いも、ざっと手洗いして昼休みの間日なたで干しておけば午後からまた気分良く使える。タオルではこうは行かない。極めて実戦向けなのだ。汗をかく季節だけでなく、冬は首回りの防寒用に、その他の季節も純粋に手拭いとして年中手放せない。

端はそのままのほうが乾きやすいんだそうだ。少々のほつれは気にしない!
端はそのままのほうが乾きやすいんだそうだ。少々のほつれは気にしない!手前は近頃お気に入りの唐辛子柄

また、使い続けるうちに風合いが変化してくるのも楽しい。買いたてのぱりっとした肌触りも良いし、何度も洗っているうちに少しづつソフトになってゆく。向こうが好けて見えるぐらいになると、まるでガーゼのような柔らかさだ。こんな変化を楽しむためにも、生地がしっかりした手拭いを選びたい。

使い始めた頃は嬉しくて、現代風なモチーフやポップなデザインの手拭いにも手を出してみた。けれど使い続けてみると一番しっくり来るのは昔からの和風の柄ばかり。やっぱり日本人なんだなぁ。とつくづく思う。