梅雨に入ったというのに雨が少なく、爽やかな日が続く。風が吹くととても気持ちがいい。
良い風が吹くと、圃場の一角に植えたシルバーライムがさわさわと耳に心地よい音を立てる。
この木はもう5,6年前にもなるだろうか、小さな実生から育てたものである。初めはなかなかこの場所が気に入らなかったのか、夏前には水が切れて葉先が焼けてしまって心配したものだ。
ようやくここ1,2年、背丈を肥えるようになってから葉も美しくなり、樹形もいい感じになってきた。ちょうどその頃から、風が吹くと気持ちの良い木の葉ずれを楽しませてくれるようになった。
周囲の田畑も春先の賑わいが一段落して、エンジンの音を聞くことも少なくなり、一層葉の音が引き立つようになった。
今までは葉色ばかり楽しんでいたが、葉が奏でる音もなかなか良いことに気がついた。木の葉ずれを楽しむ庭、なんてのがあっても良いのではないかと思う今日この頃である。