覚えられない蜘蛛の名前

おっとっと、今日は引っかからないぞ!

と、ぎりぎりでよけることができた。

ビニールハウスと、横のボダイジュの間に貼られた大きな蜘蛛の巣。昨日は見事に引っかかって、せっかく作った巣を壊してしまった。

1日で見事なほどに修復された巣、壊してしまうのが申し訳ないぐらいだ(通り道だと厄介だが)。

数年前、キャンプブームに乗ったわけではないが、タープを手に入れた。森の中などで何度か設営してみたが、なかなか難しく、今だにうまく張ることができない。

それに比べるとこんなに小さな体なのに、丈夫で更に美しい糸を張れる蜘蛛に教えてもらいたいぐらいだ。

感心しながら巣を観察したのだが、「え~っと、コガネグモだったっけ?」と種類は曖昧にしか覚えていない。

ずいぶん前に、少しでも苦手意識(蜘蛛の糸が顔に絡まるのは苦手)を克服しようと、相手を知るために本を手に入れたのだが、いまだに覚えられない。結局ジョロウグモのようだった。立体的な巣が特徴だとか。本にはオスが同居すると載っていたが確かに近くに小さい蜘蛛がいた。子供とばかり思っていた。

ブロッカー

苗を育てるビニールハウスで一年を通して見ることのできる小動物の一つがクモである。小さいのから大きいのまで様々な種類を見かける。時には糸が顔に絡みついたりしていやな思いをすることもあるが、害虫の捕食者としての役割を果たしてもらっている。まあ、益虫も補植してしまうこともあるとは言え、こちらは干渉しない。

クモ

夏前からは外から飛んでくる昆虫を捕まえるためだろうか、ビニールハウスの枠のパイプに巣を張る種類が目立ってくる。風通しも良いだろうし、ずっと開けっぱなしなので巣も張りやすそうだ。害虫のブロッカーとして、どんどん張ってもらいたい。今年は最初巣の数が少なく、少し心配していたのだがこの頃ようやく所々で見かけるようになって安心している。

コガネグモ

ところで、この写真のクモ、ずっとジョロウグモという種類だと思っていた。普段、一番目にするし、大型で立派な巣も見事である。念のため調べたら、コガネグモというらしい。

コガネグモの巣は、何かがかかると、非常に揺れる。「クモの巣って敏感なものなんだなぁ」といつも感心していた。ところが、実のところはクモが威嚇のために揺らしているんだとか。なかなか可愛いやつである。今度じっくり観察してやろう。