ウイークポイント

たくさんの種類があるサルビア属は開花時期もまた幅広い。特に、中南米辺りを原産とする種類は、コンディションさえ良ければそれほど季節を選ばずに咲いてくれるので観賞目的としては嬉しい。

サルビア・ブカナニー

サルビア・ブカナニーもそんな感じで開花してくれる。まあ、この辺りだと鉢植えが前提ではあるけれど。昨年、秋遅くに植替をした株がそろそろ咲き始めた。植替をした時には花がまだ残っていたのだが、躊躇せずにばっさりと刈り込む。春には一斉につややかな葉が伸びてくるので、冬を越した古い葉よりもきれいなのだ。

枝が折れやすいことを除けば、暑さや乾燥にも強く、心配が少ない。でも、なぜかあまり人気がないんだよね。やはり、折れやすいからかな?

実際、発送時には気を使う。今まで梱包中に折れて何度取替えたことか・・・。

冬を彩るリーフたち

今年も残すところ十日ばかり。年内に片付けておきたい事はまだまだ残っているが、寒さのため、体も心もなかなか勢い良く動かない。トシだなぁ。

年末を迎える頃になると、ハーブたちもあるものは枯死し、あるものは落葉し、また地上部を枯らして寒さに耐えているものもある。

なかには葉を赤くして冬の最中を彩る種類も多い。冷たい風もものともしない、元気な子供たちのほっぺのようだ。

シナロアセイジ

シナロアセイジは冬でなくとも赤みのある葉が特徴。寒くなってくるとさらに鮮やかになってくる。ただ、この辺りでもあまり寒さが強くなると地上部はダウンしちゃうのでその際はばっさりと切ってしまう事になる。

サルビア・ブカナニー

同じくサルビアの仲間、ブカナニーも冬は特に茎や葉裏、葉脈が鮮やかになる。花もまだ咲いたりするのでつややかな葉とともに楽しめる。とはいえ、それは安定した環境の中でのこと。強い風や、雪でも降ろうものならもともと弱い枝がポッキンとなるのは必定だ。

レモンティートゥリー

今年、案外面白いなと思ったのがレモンティートゥリー。特に新芽の辺りはきれいに赤く染まるし、繊細な感じの葉と相まって、鉢植えにして冬の観葉植物として楽しめるんじゃないかと思う。実は今だ花を見た事が無いからせめて葉色ぐらいは楽しませてもらってもよいだろう。

ウインターセイボリー

まだ今期、実力が発揮できていないのがウインターセイボリー。もう少し寒さが厳しくなってくると濃い葡萄色とでもいうような葉色に変わる。どちらかと言えば普段はあまり人気がないハーブであるが、以前、あるお庭屋さんがこの色に変わった苗を気に入ってたくさん買って帰られた事があった。この一件でちょっと見直した種類でもある。ぼちぼち冬も本番。「なにしおわば」しっかり実力を発揮してもらいたいものである。