ウーリー

ハーブにはふわふわとした綿毛を身にまとうものも多い。良く知られているラムズイヤーは触り心地も良いので、幼稚園などで植えてあげると子供たちに喜ばれる。

これらの綿毛付きの種類はやはり春先の新しい綿毛が出た頃が見栄えも良い。写真のウーリーヤロウもまたしかり。柔らかそうな葉っぱをみるとつい手を伸ばしたくなる。

ウーリーヤロウ
一方で蒸し暑くなってくると、どうしてもこういった葉を持つ植物は見た目にも暑そうだが、本人も元気が無くなってくる。ウーリーラベンダーや、オレガノ・カルカラータなど、もともと乾燥に耐えるためにこんな葉になっているのだろう。ジトッとした空気の中では辛そうである。ただ、ラムズイヤーはそれほどではないようで案外平気な顔をしていたりする。一方で乾燥にもかなり強いので、見た目よりもはるかに強靱で驚かされる。

季節外れ

地球温暖化の影響とは関係ないと思うが、思わぬ時期に思わぬ種類が開花すると困ってしまう。
オレガノ・カルカラータハイブリッド
先日からオレガノ・カルカラータハイブリッドの苗が開花し続けている。この種類、どうも花が上がりやすいようだ。もともとのオレガノ・カルカラータは初夏以外に咲くことはあまりなくて開花の時期も推測しやすい。

ところが、ハイブリッドの名を冠し、他の血が混じっているせいか若干様子が異なる。育つ姿もやや立性が強い。その点は枝が絡みにくいということで歓迎したい。ところが、夏の終わりに突然咲いて見たり、今回のように冬の最中に咲いたりされるのでは植え替えや挿し木の時期もつかみにくい。

まだ育てはじめてそれほど長くないので、性質をつかみかねているだけかも知れない。性質に惑わされるのでなく、上手に利用できるようになるといいのだが・・・

だけど冬の花色(萼の色も含めて)、鮮やかである。廻りに色みが少ないこともあり、圃場の中でも一際目立っている。