食事の時、どういう順番で食べるかは個性が現れやすい。好きなものは最後にとっておく人、まず最初に好物を食べる人、バランスよく食べ進む人。特に小さな子供ははっきりしていているので見ていて面白い。
自分はどっちかなと改めて考えてみると、好物は最後の楽しみにしておくタイプのようだ。
さて、人間に比べ、虫たちははっきりしている。まず、好物から箸をのばす。
タイムの仲間はハーブの中でもあまり害虫に悩まされる方ではない。でも、夏の暑さがピークを迎える今ごろ、しばしば小さなイモムシのターゲットになる。
似たようなタイムでも明らかに好きな順番があるようで、たとえば
シルバータイム>レモンタイム>コモンタイム
といった順番のようだ。
斑入りのもの、より柔らかいものを好むらしい。小さな苗を並べていると、おおよそ食べ尽くすと次に移っている。
また、匍匐性のものより、立性のものがいいようだ。雨が降った時など濡れるのが嫌なのか、地面から離れていた方が天敵などから逃れやすいのかそれは分からない。感心するのは卵を産み付ける親のほうだけれど。
さて、食べられてしまう側のタイムだが、ちょうど暑さや蒸れでしんどそうな思いをしている頃である。これを機に刈り込んでやるのもまたよし。丁度よい刺激になるようで、また元気に伸びてくるからあまり心配はしなくて大丈夫だ。