逡巡

毎年この時期になると悩むことがある。イタリアンパセリをどうするか。である。イタリアンパセリは通常二年草として扱われる。教科書通りに受け止めるなら、例えば春に定植するとその年は成長を続け、翌年の初夏に花を咲かせて結実し、一生を終える。

ところが、植える環境やタイミングによって、結構成育に違いが出てくる。下の写真の株は、昨年12月に植えたものである。場所が良かったのか、春までぐんぐん育ち、葉も結構広げ、一気に花を咲かせてしまった。

イタリアンパセリ

こうなると、このまま花を咲かせきってしまって、種子取り用に使うこともできる。また、株の状態からして、花茎を剪定すればもう一年持ちそうな感じもする。場所によっては同じ株で数年葉を収穫することもできるので、それを考えるとこのまま終わらせるのも惜しい。

毎年同じように育てていれば、ほぼパターンもわかってこようというものだ。だが、イタリアンパセリは毎年それほどたくさん必要ないので、畑でも空いたスペースにとりあえず植えるし、その時期も気まぐれなことが多い。そのため、毎回違った育ち方をして私を悩ませるのだ。さて、どうしたものか、幾何学的な花でも眺めて考えるとしよう。