来年の夏は

この春、小学校からの同級生と久しぶりに顔を合わせた。

二人とも町内会の役が回ってきた関係で、以来、月に一度程度はかならず会う。

家も近いので会が終わると連れ立って帰る。小学生の頃のようだ。いつもたわいのない話で終わるのだが、ふと、彼の会社で、この夏風鈴を使ったイベントをしたという話になった。

前々から、ビニールハウスに風鈴があれば、気持ちだけでも少し暑さが和らぐかも・・・と思っていたので、軽い気持ちで

「あまっている風鈴があれば頂戴」

と冗談半分で伝えていた。夏前の話である。

先日、例会が終わって解散となったとき、ポンと一箱の風鈴を渡された。

「安物だし、傷が入ってるかもしれんけど・・・」

とのことだったが、こちらはもうほとんど忘れかけていたので妙に嬉しかった。

残念ながらもう10月も中旬なので風鈴を鳴らす気にはならないが、暑くなったらすぐ出せるよう、大事にしまっておこうと思う。町内会は来年の春でお役御免なので、彼とも会うことはまた稀になるが、風鈴を出すたびに思い出すことだろう。

来年の夏は風鈴を聞いたハーブの苗が元気に育ってくれるに違いない。

それよりも、我々スタッフが、心穏やかに作業ができる夏になってほしいと今から思うのである。