普段は目立たないのだが、お彼岸から10月初め、ビニールハウスの横にある畑に赤い四角の枠が現れる。
彼岸花である。
もう10年近く前になるだろうか、この場所はラベンダーの親木を集めて育てていた。
しかし、とにかくモグラの被害が酷かった。ラベンダーの根を直接食べるわけではないようだが、穴がたくさんあき、根が持ち上がってしまってどんどん傷むことに悩まされ続けていた。
そこで物は試しと、彼岸花の球根をこのスペースを囲むように植え付けてみたのである。
鼻のよいモグラは彼岸花の毒性も感じるのだろうか、結果、翌年からモグラの穴を見つけることがほぼなくなった。
モグラ避けとして「これはいい」と喜んだのだのも束の間、天敵のモグラがいなくなったことで、コガネムシが大発生。ラベンダーの根を大喜びで食べてしまった。モグラがいたころよりもひどい状況になってしまったのである。
仕方がなく、今はラベンダーのあとに、申し訳程度にいろいろ植えて、少々ねが食べられても残るようなものを育てているという感じだ。
彼岸花は今年も元気に咲いている。スタッフが時々膝の痛みや肩こり対策に球根を使うぐらいなので、減るどころか増える一方。せっかくなので、もう少し嵩上げして土の流出防止にどれだけ使えるか試してみようかな・・・なんて考えている。