休憩時間、コーヒーでも入れようと、スタッフがカップを取り出そうとした時、手元からアシナガバチが飛び出してきた。
驚いたスタッフがよく見ると、カップの中に作り始めたばかりの巣が。
まさかこんなところに巣を作ろうとするとは思いもよらなかったが、第一巣が大きくなった時、これでは小さすぎやしないだろうか。
確かに頑丈で水も通さないという意味では陶器のカップは悪くないだろうけれど。
このカップ、その昔、誕生日のプレゼントに、スタッフから送られた手作りの品だ。毎日のように愛用しているし、譲ったりしたら怒られそうだ。
話が通じるならばもうちょっといい場所を探したほうが賢明だよと伝えてやりたい。
彼女(蜂の方)には悪かったが、巣は取り除かせてもらって、いつも通りにコーヒーを楽しませてもらったのである。