圃場の周りでアルカネットが咲き始めた。ちょうど梅雨に入り空気がしっとりした頃から咲き始める青い花は何となく心を穏やかにしてくれるものだ。
これも特に植えたものではなく、苗から飛んだ種子とか、植え替えした時の株の切れ端が土に混じって根付いたものかもしれない。
花が咲かないととても地味な様子なので、知らない人にとっては雑草の一つにしか見えないだろう。同じムラサキ科でもボリジはまだ存在感のある葉をしている。
地味な分、丈夫なのだろう。この株も時々通り道になるところに生えているのでそれこそ花の咲いていない時は踏んでしまうこともままある。アルカネットだと知っていても、あまりに目立たないと我々もつい踏んでしまいやすい。でも、全くへこたれる様子もなく花の時期にはしっかり咲いてくれる。
はやく植えかえてやれば良いのだが、この強健さにもかかわらず、移植はあまり得意ではないらしく、案外ダウンしてしまったりする。踏まれつつもこの場所においておくほうが彼(彼女?)にとってはいいのだろう。この場所を選んで咲いているのだから。