つきあいも長いと

そう、最初の出会いはまだ古い店舗の頃。今まで調子が良かったマロウの葉がいつの間にかかじられて丸坊主に。ビックリしてよく観察してみるとクルクルとまいた葉がいくつも見つかった。

その様子から、ハマキムシとも呼ばれる
その様子から、ハマキムシとも呼ばれる

中を覗いてみるとこいつがいた。そう、ワタノメイガの幼虫である。アオイ科の植物が好物のようで、ブルーマロウムスクマロウブラックホリホックなどが同様にターゲットになる。もともとは綿の葉につくことからこの名前がついたとか。

ワタノメイガ

生まれたては凄く小さくて食害するのも葉の裏面をこそげとるぐらい。なので最初はなかなか気づきにくいが、加速度的に大きくなって、食べるスピートもそれに比例するので気がつくと葉の大半がやられているという始末。

気がついたらとりあえず捕殺するしか手が無いし、大抵は同じ時期に2度、3度と孵化するようで、ひと安心していたらまた食べられていたということもよくある。

ただ、2回目か3回目のアタックを乗り越えるとほぼ大丈夫。幸い、苗であってもマロウたちは葉が無くなってもダウンすることは滅多に無いので、丸坊主になってもしばらく放置しておけばまた葉を伸ばしてくれる。捕殺する手間を考えるとこっちが実は楽だったりする(捕殺しようとしてもまたこれが上手に逃げるのだ)。

出会った頃は、悩みのタネであったが、これぐらいつきあいが長くなってくると、いちいち驚かないようになってくるし、おつきあいの仕方も身に付いてくる。まあ、人間社会でもそんなもんだしね。