冬も要注意

気温が低い時期はそもそも生き物の動きが少ない。普段目にするのは小鳥が大半だ。

虫たちも多くはじっとしているので目にすることが少なくなる。

特にこういう仕事をしていると危険な生物との接触が少なくないが、冬は少しは安心と言えるだろう。

この頃はあまり見かけないが、マムシやヤマカガシのような毒蛇はまず見ないし、巣が今の所近くにはないスズメバチも見ることさえない。たまに何かの袋などをどけたときにアシナガバチが集まっていて一瞬びっくりすることはあるが、ほとんど動かないので余程不用心に手を突っ込まなければ問題なし。

ちょっとびっくりする

唯一注意が必要なのはムカデぐらいだろうか。これも一応はおとなしい時期だと思うのだが、それでも刺激を与えると動き出す。

特に鉢の植え替えが多い季節なので、鉢の底などに潜んでいてひやっとすることは珍しくない。ストーブ用の薪を運んでいて見つかることもよくある。

かなり前のことだが、一瞬なら大丈夫だろうとつまんで取り除こうとしたら、見事に刺された。指先に熱いような刺激。なめていた自分が悪かった。

噛まれたところを絞り出すようにしたが痛みは治らない。熱湯につけるといいというのをネットで見つけて早速指を湯につけたら徐々に痛みが和らいできた。

その後、時間が経ったら徐々に楽になったので良かったが、それからは手では触らないように気をつけている。

急な積雪

今朝は、拍子抜けするほど雪が少なく、スタッフとも「今日は天気予報外したね」と話していたら、どこかに聞こえたのだろうか、みるみる雪が積もりだし、昼前にはどこもかしこも真っ白になってしまった。夜間はともかく、日中にこんなに一気に降るのはちょっと珍しいように思う。

急な積雪に冬の常連、ジョウビタキもビニールハウスに避難してきた。我々を見てあちこちのビニールにぶつかっていくので扉を開け放したのだがそこから出て行くことはなく、結局換気用の窓を開けたらようやく外へ飛び立っていった。

枝が折れることはないと思うが・・・

急な雪でティートゥリーも重たそうに枝をたわませている。気温的にはおそらく影響はないとは思うのだが、枝先の方の葉は茶色くなってしまうかもしれない。

夕方まで降ったり止んだり、風も強い1日となった。

ワラジムシの夢

立春を過ぎたが、例年この頃が一番寒い。今週は雪マークも多い。

きっとそれを過ぎたら春の兆しが見えてきそうだ。今朝はうっすらと積雪。ただ、車が通る道路には雪はほぼない。

今日も、寒さの中でご注文いただいた苗を準備してチェックする作業。

必ず行う根の確認では、ポットの底にワラジムシが潜んでいる苗がいくつかあった。

他の季節なら、ひっくり返してポットを外した時点で向こうも気がつくようで慌てて横へ逃げていくのだが、今日は寒いせいかじっとして動かない。色がグレーなので気をつけていないと見落としてしまいそうだ。

それでも竹のヘラでつついてやるとびっくりして動き出した。

この寒い時に眠っているのを起こされるのはきっと嫌だろう。楽しい夢を見つつ春を待っていたかもしれない。普段はなんとも思わないが、今日はちょっとだけすまなく思った。

そのまま気づかれずに、眠ったまま遠い暖かい地まで苗と一緒に移動・・・。目が醒めたら南国だった・・・というのはどうなのかな。

それこそワラジムシの夢かもしれない。

脳の回路

今日も作業をしていると小鳥たちの声がにぎやかだ。

落葉したいろいろな木を行ったり来たり、近づいてみようとしても忙しく飛び回っては逃げるのではっきりとわからないがエナガだろうか。

鳥を声で判断するということがいまだに苦手だ。「聞いたことがある」ぐらいはもちろんわかるのだが、それがどんな種類なのかに結びつかない。

そういえば、店頭のバックヤードで事務仕事をしている時、スタッフとお客様が話をしていても、聞き覚えがある声なのはわかってもそれが誰なのかがわからない。気になって挨拶を兼ねて顔を出す・・・ということがよくある。おそらくそういう脳の回路があまり発達していないのだろう。

小鳥を目にすることが多いここしばらく、双眼鏡を持ってきておこうかなと時々思うのである。仕事は?と言われそうだが。

苔むす棚

冬は苗の雑草対策は比較的楽なのだが、油断していると苔が生える。山陰の湿度の高い冬は苔にとっても快適なのだろう。水も与えるしね。

しかし、いままで気が付かなかったのだが、今日いわゆる「二度見した」のが、ビニールハウスの中にあるスチール棚。中古をもらってもう15年ぐらいになるのだが、至る所錆びてきて少し心配していた。

強風の日には雨も当たりやすく、スギなどの花粉も落ちやすい外側に苔は集中している

ところが、気がつくと、赤錆ではなく、緑錆?いやいや、これはコケではないか・・・。

ビニールハウスのビニールにまで苔が生えるような環境なので、スチールの棚にも生えてもおかしくないのだが。

さてさて、どうしたものやら。赤錆ならば錆び取りという手もあるのだが、スチールに生える苔。どうしたらいいのだろう。