忘れられる球根

夏野菜の残りを片付けようと、圃場を行ったり来たりしていたら、端の方で明るいピンクが見えた。コルチカムだ。遠くからでもすぐ分かる。今年も出てきたかと何やら安心するとともに、この1年もまた何も手入れせず放置していたなと後悔。月日の経つのは早いものである。

コルチカム

元々は花壇だったところなのに、いつの間にか他のハーブたちは移植され、圃場のデザインの変更とともに雑草に覆われ、いまはほぼ通路として使われている場所だ。

花も本来の大きさに比べると弱々しい。きっと球根もやせ細っているのだろう。花が終ったら追肥して球を太らせ、掘り上げてやりたいところだが、冬、雪に隠れて存在感を無くす上、掘り上げは最も忙しい初夏が適期。きっと来年も忘れてしまうんだろうなと思いつつもラベルだけは差しておいた。

コットンの季節

ここ数日の雨でずいぶんしのぎやすい気温となった。夏の間はTシャツも速乾性のポリエステル100%のものばかりだったが、久しぶりにコットンのTシャツを引っ張り出した。肌触りの良さはさすがにポリエステルなど比べ物にならない。ちょっとしたシアワセを感じる。

でも、汗を大量にかく季節はいただけない。湿って肌触りも悪くなるが、コットンはむしろ臭いの方が不快で、避けがちになる。また、冬も、作業をして汗をかくと冷たさが気になり、ついつい化繊を選びがちになってしまうのだ。なのでコットンのTシャツを楽しめるのは一年のうちでも本当に限られてしまう。せいぜい、気持ちの良い秋の間しっかり堪能させてもらおう。

綿の苗

さて、なぜかビニールハウスには綿の苗が一ケースもある。何年も前にお客様から頂いた苗から種子を採り、蒔いては育てを繰り返し、ここまで来た。苗をいただいたのは自分であるが、いつの間にかスタッフが毎年蒔いては育て、種子を収穫するようになった。前は確か子供の通う学校に持っていったと記憶しているが、今年はどうするのだろうか。まさか、Tシャツでも作ろうとしているのでは・・・?