冬前のお引っ越し

今年も初夏から秋遅くまで店頭で頑張ってくれたペパーミントゼラニウムの大鉢、厳しい季節を前にしてそろそろビニールハウスへお引っ越しさせねばならない。

ペパーミントゼラニウム

店頭でも枯れることはないのだが、奥まったところにおいているので春先まで日が射しにくい。傷んだ葉の復活も遅くなってしまうので、春にビニールハウスでしっかり芽吹かせてからまた戻ってくることになる。第一、お客様からも「これ、一株ですか?」とよく聞かれるほど大株なので、葉が傷んだ様子はなおさら哀れなのだ。ゼラニウムとしてもやはり美しい姿を見せて褒めてもらいたいに違いない。

ついでにもう一仕事。しっかり剪定して、挿し芽。枯死するほど寒くなければ冬でも結構挿し芽がついてくれるのはありがたい。もちろん、土も替えてやって春に向けてしっかり養生してもらうつもりだ。問題は鉢の重さ。腰を痛めかねない重量級。一人で運ぶのはやめとこうかな・・・?

難しい判断

冬の雨が小休止する間を縫って庭作業が続く。さすがに 12月も半ばになると花の数も限られ、お庭の彩度も低くなりがちだ。

そんななかで孤軍奮闘しているのが宿根ネメシア。今年10月に植えたばかりなのだが、暖かめの秋のせいもあるのか、一回り成長して花をつけ始めていた。
宿根ネメシア
お客様からは喜んでいただいてはいるものの、きっと雪が降っても雪の中で花を咲かせるのだろうと思うと「まあ、ちょっと休憩して、春から咲かせてはいかが?」と言いたくなる。雪の重みでほとんどちぎれそうになった枝で花を咲かせているのを見ると哀れに感じるというよりむしろあきれてしまうぐらいだ。

自分の庭ならさっさと剪定しちゃうところだが、お客さんのお庭では、数少ない花を取り除くのはなかなか難しいところなのである。

株間

お客様のお庭の手入れをさせていただくのは大変勉強になる。それぞれのお庭にそれぞれの環境があって、同じ条件のところは全くない。思いもよらない育ち方をしたり、うまく行かなかったりすることもしょっちゅうだ。反省しながら少しずつ修正するより他にないけれど、貴重な経験をさせていただいているなぁとよく思う。

このお庭では、秋に定植したスモールイエローフォックスグローブが、思ったよりすくすく成長した。植えるとき、この場所(幅)なら2株か、3株かと迷ったのをおぼえている。2株だとちょうど良いかもしれないが、もし1株ダウンしたらちょっと寂しいかもと、3株入れることにした。まさか、年内のうちに葉が重なるほど育つとは・・・。

手前はレディースベッドストロー。こちらは成長がいまいち
手前はレディースベッドストロー。こちらは成長がいまいち

残念ながらこの種類についてはいままであまり多くの庭で使ったことがなかったというのも一つの原因だった。また、午後の日当りが悪く、成長が遅いかと思っていたら、案外風当たりもあまり強くなく、思ったより穏やかな環境だと今になって分かった。

まあ、共成長という言葉もあるし、とりあえず来年の開花がどうなるか、勉強させていただくことにしようと思う。

初冬のアネモネ

本日は、あるお客様のお庭の手入れ。どのお庭に行くときも、久しぶり(といってもひと月ぶり程度の話だが)に伺うときはドキドキする。
アネモネ
暖かいせいか、9月の末に定植した球根類がワサワサと葉を伸ばしている。特にアネモネの勢いがすごく、一部はすでに開花を始めていた。日当りが良いためもあるのかもしれない。うーん、ほんとは春に咲いてほしかったのに。春の開花に影響がないと良いのだが。

こちらはまだ蕾
こちらはまだ蕾

この頃、スイセンやら桜やら、時ならぬ春の花が咲いていると言う話を良く聞く。少し前だと、ああ珍しいね、と言う感じだったが、今はすぐに温暖化の影響???などの不穏な話になるので素直に嬉しい気持ちにはなれないのが残念である。

冬支度

今日は市内のとある教育施設のお庭の手入れ。レイアウトの変更で株を移植したり、冬に向けた剪定を行った。

秋にもう一度咲いたブルーキャットミントも、冬を前にするとさすがに伸びた枝がだらしない感じだし、夏の終わりから長く開花したロシアンセイジも花が若干残っているだけなのでよけいに寂しさを感じる。

本当なら春先でも構わないが、毎年その時期は天気や行事の関係でなかなかできないことが多いし、年末に向けてさっぱりと剪定を行う。
ブルーキャットミント
ブルーキャットミントは初々しい新芽が株元にぎゅっと集まっている。古い枝に守られていたのを取り去るのはちょっとかわいそうな気もするがしっかり冬の寒さに対峙してたくましく育ってもらわねば。
ロシアンセイジ
ロシアンセイジも固くしっかりした新芽が出ているのでばっさりと剪定。これぐらい深く刈り込むぐらいでちょうど良い。剪定を怠ると高くなりすぎるのだ。実際、左側は倒れた名残である。(この後、左側は剪定)

これで、春までは安心。来春、元気に育つよう願ってお庭を後にした。