今年の花色

ビニールハウスの中なので例年ならとっくに咲き終っているはずのラベンダー・早咲き3号がようやく7分咲きと言った所まで開花した。その上、普段よりもいまいち色もパッとしない感じだ。花穂の長さも物足りない。

ラベンダー 早咲3号

ビニールハウス内という比較的安定した環境でも、毎年ラベンダーの花色には微妙な違いがでる。もちろん、その年の気温や日照などにも左右されるし、案外、見た時間やその時の心境による影響も大きいように思う。

さて、毎年花色の違いを観察したところで何かに活用すると言うほど研究熱心ではない。実の所、この株も親木の一つなので別に咲かせる必要はないし、株のためを思えばさっさと摘み取るべきなのだろう。でもなぜか、毎年そこそこ咲かせてしまう。自分でも良く分からないけれどやっぱり花は見てみたいものなんだね。

ウーリー

ハーブにはふわふわとした綿毛を身にまとうものも多い。良く知られているラムズイヤーは触り心地も良いので、幼稚園などで植えてあげると子供たちに喜ばれる。

これらの綿毛付きの種類はやはり春先の新しい綿毛が出た頃が見栄えも良い。写真のウーリーヤロウもまたしかり。柔らかそうな葉っぱをみるとつい手を伸ばしたくなる。

ウーリーヤロウ
一方で蒸し暑くなってくると、どうしてもこういった葉を持つ植物は見た目にも暑そうだが、本人も元気が無くなってくる。ウーリーラベンダーや、オレガノ・カルカラータなど、もともと乾燥に耐えるためにこんな葉になっているのだろう。ジトッとした空気の中では辛そうである。ただ、ラムズイヤーはそれほどではないようで案外平気な顔をしていたりする。一方で乾燥にもかなり強いので、見た目よりもはるかに強靱で驚かされる。

寒中の芽(3)

暖かくなってくると一気に伸びはじめるラベンダーの新芽、剪定もまだ動き始めない今のうちが勝負である。

ソーヤーズハイブリッドラベンダー
写真はソーヤーズハイブリッドラベンダーの新芽。ふわふわとして可愛らしいのだが、横に伸びた古い枝から縦に延びようとしている。これが良くない。やはりラベンダーは扇型に展開した姿が美しい。形が悪くなるだけでなく、株元から縦に延びてくると枝は込み入ってくる。更に悪いことに横に伸びた枝はますます倒れてきてついには地面に付いてしまう。蒸れや病気の原因にもなりやすい。

ソーヤーズハイブリッドラベンダー

こまめに剪定を掛けていればある程度防げるのだが、風通しや湿度なども関係するので特にビニールハウスでの容器栽培では致し方の無いところもある。そうでなくても、この辺りではよほど環境がよくないとラベンダーを形良く育てるのは難しい。

でも、かつては山陰ではラベンダーは育成困難といわれていた時期もあった。それに比べれば育って開花するだけでも喜ばないといけないのかも。

重い雪

年初以来の積雪となった。量はそれほどではないが、水分を含んだ重い雪。といっても春を目前として振るような雪とは趣が違う。

裏山の雪
裏山もモノクロームの世界。竹が雪の重みでずいぶんたわんでいる。

こういう雪はあまり嬉しくない。足元もべちゃべちゃで歩いていて気持ち良くないし、潅木タイプのハーブには枝折れと言う危険がつきまとう。今日の雪はすぐ解けるだろうけれど、もう少し多く降ったら割ける枝もあるかも知れない。

グロッソラベンダー

雪には強い方のグロッソラベンダーも今日の雪は嫌がっているように見えた。

明けましておめでとうございます

松江は大晦日から、予想外の積雪。新年も雪に覆われたスタートとなった。

そのため、機会を見つけてはビニールハウスの様子を見にいったりしていたので、普段の休日とあまり変わらないような感じであった。ま、正月と言う事もあり、特に何か作業をするわけではないものの、植物たちの様子を見ていると一安心と言う感じなのである。ヤレヤレ。

ヴィツェンツァブルー・ラベンダー

雪が降り止んでも太陽をなかなか拝めなかったので、ビニールハウスの中も相変わらずの冷蔵庫状態。ハーブたちもじっと息をひそめている感じ。12月初めには季節外れの蕾を付けていたヴィツェンツァブルー・ラベンダーも開花手前でストップしたままである。周りにも花はほとんどないので
「あれ、俺、何でここでひとり咲いてるんだろう」
といった感じではなかろうか。

いずれにしても、今年もよろしくお願いいたします。