5分でひと冬分

先日から稼働している薪ストーブだが、今年の冬、一つだけまだ準備できていないものがあった。

それが着火用の杉の葉。これが薪ストーブ着火にはとても良いのだ。新聞紙や他の枝でももちろん火はつけられるが、勢いも良いし、香りが良い。ビニールハウスで使う分にはこれに限る。(ただし、一般家庭ではどうだろうか。香りが強すぎるかもしれない)。

毎年、この杉葉を親戚の山で拾い集める。集める場所も決まっていて、ちょうど杉林の下の道の脇。ちょうど風が通るところなのか、この下に落ちた古い杉の葉は程よく乾いている。

ほんの5分ほどで、大きな紙袋に2つぎゅうぎゅう詰める事ができた。これでひと冬に使う分には充分だ。

ただ、気をつけなくてはいけないのは、この山は鹿の生息地。落とし物も多い。まあ、臭いわけでもないし、もう慣れてしまったが。

でも、なぜかお昼のお弁当のおかずによく似た黒豆が入っていた・・・。さすがに苦笑せざるを得なかった。

これは、夏に同じ場所で出会った子鹿(バックする車をじっと眺めている様子)

パスポートは肌身離さず

先週から仕事の間、肌身離さず身につけているのがパスポートポーチだ。

中身はパスポートではない。ホッカイロだ。

ホッカイロは、秋以降気をつけて腰につけるようにしている。寒さ対策というよりは、腰痛予防、特に腰の筋がロックしてしまうのが、温めているとまだ予防できるようなのだ(私の場合)。

ただ、この間少し恥ずかしいことがあった。

少し暖かい日、ビニールハウスで体を動かしたら結構暑くなり、上着やシャツを脱いでタートルになっていた。そのタートルに貼るタイプのカイロをつけていたのだが、そのままホームセンターへ買い物に行ってしまったのだ・・・ああ・・・。

まあ、暗い話題も多いこの頃、周囲の人をクスッと笑わせてあげたと思えばいいのだ。

こういう深刻なケースが発生したのをきっかけに、つけかたを考える必要があるのではと思うようになった。

まず、冬とは言え体を動かして暑くなった時に剥がしたりまた貼ったりすることが頻繁にある。また、着替えた時の張り替え、休憩で横になる時や長時間の運転中に貼りっぱなしで低温火傷になりかけたりすることもあった。

1日のうち、貼ったり剥がしたりは案外多い。かと言って貼らないタイプは落としやすい(畑で泥だらけになるのも嫌だし、トイレでの落下だけは避けたい)。

そこで、どうにかできないかと、ずいぶん考えていたのだが・・・。腰につけて簡単に着脱できて、下着でも、もう一枚上でも使える、かつ不自然に見えないもの。

腰につけていて違和感のないもの・・・というとウエストポーチだが、大きすぎる。自分で作ってしまうことも考えたが・・・、そうだ、パスポートを身につけるタイプの薄型ポーチならどうだろうと思いついた。

試しに百均にないかなと探したが近所の店では見つからず、家族にふと話したら子供が以前使ったのがあるという。見せてもらったらいい感じだ。

早速つけて見たらなかなか良い。厚さも熱さももほどほどだし、つけたり外したりも楽。見た目も違和感がない。これなら腰につけたままでホームセンターに行っても恥ずかしい思いをしなくて済む。

「あの人パスポートを身につけている(外国の方かしら)(心配性なのかな)(若年性認知で連絡先が入っているのかも)」

などと思われようがかまわない。

少なくともカイロを晒して歩くよりはマシだろう。

もう一歩

夏の初めだったか、梅雨の途中だったか、苗の水やりをしていて「エッ!?」と驚いた。

ローズマリーの苗のラベルがない!

すぐに近くや棚の下を探してもラベルは見つからなかった。

ローズマリーは、ラベルがなくなっても特徴があって種類がすぐわかるものもあれば、なかにはラベルがなくなると全くお手上げというものもある。まあ、そういう種類はごく限られているので、念のためにラベルを複数つけたりして気をつけているのだが。

今回問題となったローズマリーは、「だいたいわかるけれど絶対の自信が持てない」という種類。

葉の形やつや、枝の伸びかた、置いてある場所とか、たぶんこの頃に挿し木したものだとか、この種類は今年まだ増やせていないとか、消去法で確定していくと、ほぼ「あれだよね」というのがわかっているのだが、最後のもしかして・・・というところが花が咲くまでわからないというタイプだ。

おかげで、せっかくいい感じで育っていたのに、発売のタイミングを逸してしまった。

決め手となる花を待って数ヶ月。ようやく花芽が見え始めてきた。ラベルさえあったら、夏か秋には発売できただろうに・・・。古い葉はそろそろ更新を前に黄色くなり始めてしまった。

毎日のように気になって開花を待っているが、気温が下がりつつあるこの時期、蕾までできてもその先が遅々としてすすまない。もう一歩なのだが。

さて、今年中に花を拝むことができるのだろうか。

作業小屋掃除を行う

昨日は、冬前恒例の作業小屋掃除を行なった。

ちょうどこの掃除を行う頃は天気が不安定で、毎年なかなかちょうど良い日に作業ができないのだが、今年はまずまずいいタイミングで行うことができた。

作業小屋の中のものを全て外に出して掃除、また元に戻すだけという作業だが、普段土を混ぜたりすることが多いのでどうしても土埃がところどころに溜まりやすい。

なので年に2回の掃除は欠かせない(もう一回は夏前だ)。半年に一回でも案外ゴミも溜まるし、特にビニールの袋が劣化して破れていたりするのでその入れ替えなども必要だ。

今回はいままでになかったことも発生した。

作業を始める時、スタッフが「上の方にアシナガバチがいるかもしれません」という。先日作業をしていた時、飛び回っていたようだ。

今までこの小屋では巣を作ったのはなかったのでいままであまり気にしていなかったが、もしかしたら巣があるかも・・・と、恐る恐る探していたら、紙の袋の隙間に数十匹が塊になって溜まっていた。時々見かける形態で、巣が作れず(壊された?)冬を迎えるときにこうして過ごしているのを時々見かける。

ただ、この場所は特に冬に我々が使うので、不意に手でも突っ込んだら大変なことになる。実際今回も言われなかったら何の気なしに掴んでいたかもしれない。

幸い、気温が低いので、動いてはいるものの、飛んだりはしないので、そっと紙袋ごと持ち上げて外へ移動した。

安全が確認されてから作業開始。小一時間ほどで、荷物はほぼ外に。中を掃除して、少し休憩を入れ、また荷物を元の位置に戻す。

荷物を出すと案外広いものだ

昼前には作業も完了。これでまた一つ冬への準備が完了した。

作業が終わる頃、気温も高くなって蜂が飛び始めていた。さて、彼らはどこに行くのだろう。

冬に活躍するPDA

何十年も時計をつけない生活を送っていたが、昨年Applewatchデビューを果たした。

ま、使い勝手が悪かったら家族に使って貰えばいいか・・・という感じで一番安いものを購入したが、むしろ手放せなくなった。

ほとんどがメールとかの通知と物忘れ防止の為に活用している。

カバーをしているがもう傷だらけ。この冬カバーだけでも交換したいが。

後者は特に冬場に役に立つ。冬は着ぶくれもしているし、手袋もしていたりしているのでスマホを取り出してメモをするのもつい億劫になる。作業中で手袋も汚れていると尚更だ。紙のメモでもあまり変わらないだろう。そんなとき、「ヘイ、Siri、覚えておいて」で、記録するようにすると非常にストレスフリーだ。

水やりをしていても、何か運んでいても記録できるというのはありがたい。そしてそういう時にかぎって何か思いつくものだ。

たまに言葉を取り違えて間抜けなメモが残ったりするのだが、自分の話し方が悪いのだろうと諦めている。ありがたいのが、袖の中で隠れていても問題なく反応して対応してくれることだ。

かつて、「PDA」と呼ばれる端末があった。「Personal Digital Assistant」の略だが、これこそがPDAと呼ぶにふさわしいように思う。

AIにはあまり関心はないが、こういう分野が進歩するのは正直助かる。

この冬も強力なアシスタントとして支えてくれることだろう。