火入れ式

先日、休憩所の薪ストーブをスタッフに設置してもらったので、昨日、今年の火入れ式をおこなった。

まだ、実際に使わないといけない状態ではないのだが、早めに着火だけはしておく。構造はとてもシンプルなので火がつかないとかそういう心配はないが、毎年春の使い終わりに掃除をして耐熱スプレーをかけて保管しておくようにしている。

この耐熱スプレーが、次に火を入れるときに結構匂いがするので、本番までに何度か火をつけることで塗装の匂いを飛ばしておく必要があるのだ。

実際耐熱スプレーをかけるまでする必要があるだろうかと毎年のように思う。もともとの本体価格が4000円弱(数年前・先日見たら6千円台だった・・・)なので、ハードに使うところでは毎年使い捨てという話も聞く。

耐熱スプレーも案外高価だし、事前に錆を落としたりスプレーが飛び散らないようにしたりそれなりに手間もかかる。ただ、捨てる手間もあるし・・・と、どちらも判断付けがたい・・・。

今年も問題なく点火、順調に火が回り、暖かさが伝わってくる。それに従って特有の匂いが休憩所に広がった。あと3回ぐらいは点火したほうがいいかもしれない。

あとでラジオで耳にしたのだが、昨日は立冬だったそうだ。ストーブに火を入れるには最適な日だったようだ。さて、来年はいつ火をつけることになるだろうか。

植物は移動する

引き続き、長期間放置してしまった畑のメンテナンス(ほぼやり直しだが)に勤しんでいる。

まあ、一番いけないのは、丈夫なハーブばかり植っている(残っている)といってあまり手をかけていなかったことなのだが、丈夫な植物であっても過酷な環境で平気ではいられないようだ。

2年ぐらい前までは、Aの場所で雑草さながらにはびこっていたセントジョンズワート。周りにも地下茎を伸ばし、春にはずいぶん離れたところから顔を出すようになった。

しかし、ちょうどAの手前側には落葉樹があり、これも大きく育ったため、セントジョンズワートのあった場所がもろに日陰になるようになってきた。

また、チガヤやアップルミントなども侵入してきて居心地が悪くなったようで元あったところからは現在すでに姿を消し、Bの日当たり良いところに育っている。まるで前からいたかのような顔つきだ。

きっと今はこの場所の方が心地よいのだろうし、雑草レベルで強い植物でも同じ場所で長い間いるのはいや地などの理由もあって好まないのだろう。

せっかくここまで引っ越ししてきたのだから、今後はここで成長してもらいたい。丁寧に他の雑草を取り除き、土も少しいいものを加えてやろうと思う。

ファーストエイドキットよりも

昨日のようなこともあるので、圃場にはファーストエイドキットが欠かせない。

一応、スタッフそれぞれがそれなりに自分用の応急処置薬などはもっているようだが、誰でも使えるファーストエイドキットもある。

昨年、それを新調した。今回は気合を入れて、プロ監修のファーストエイドキットだ。

監修者はもと消防士のスタッフ、U君だ。監修といっても、すでにセットになっている市販のファーストエイドキットを「これでいいかな」とみてもらったぐらいだが。それに追加して蜂に刺された時などに使う軟膏と、毒を吸い出すポイズンリムーバー、使用頻度の高いバンドエイドを加えたぐらいだ。これだけ揃っていたら一応何があっても対応できそうでひと安心。

事務机の引き出しに入っているが、いまのところ、使われたことはない。使われるような事態が起こらないのが一番だが。

ただ、皆が安心しているのは、元消防士が近くにいること。まあ、大抵のトラブルがあってもなんとかしてくれそうだ。ファーストエイドキットよりも安心感は高い。

それにしても器用なことだ

挿し木作業は、この仕事を始めた頃からカミソリを使って行っている。

いろいろ試してみたが、ごく普通(といっても、この頃は購入できるところも限られてきたが)の換え刃を超えるものにまだ出会わない。鋭利さ、使い勝手、コスト・・・使い捨てというのだけが気にかかるが、それでも一枚で相当数の挿し穂を処理できるので目を瞑るしかない。

刃が両方についているので、当然慎重に扱う必要がある。慣れてきたとはいえ、膨大な差し穂をつくる以上、年間に一度ぐらいは自分を切ってしまうことがある。

今回も、気が焦っていたのだろう。急いで作業をしていたら手元が狂ってスッパリ。もちろん、そう慌てることもなく、すぐにカットバンで止血して作業に戻った。

作業をしながら、それにしても器用なことだと半ば呆れた。カミソリを持っているのは右手。それなのに右手を切ってしまうとは・・・。

大雨洪水警報の日の作業

昨日は、大雨洪水警報も出て、この地区も「高齢者等避難」が発令された。

台風や梅雨の大雨の時でも滅多に氾濫しないビニールハウス横の溝も溢れた。朝はビニールハウス内も浸水。幸い朝がピークであとは徐々に水も引いていった。

ビニールハウス内の浸水

だが、雨は止まず、午後にかけても降り続く。バタバタする作業はずぶ濡れにもなるし効率も悪い。こんなときは極力同じ施設で完結する作業をするに限る。

雨降りで気温も低いので、ずっと気になっていた一番西側のビニールハウスの寒冷紗外しをすることにした。

巻き上げ式の寒冷紗。本来の使い方ではない。

この寒冷紗は巻き上げの開閉式になっているので、ほかの固定式の寒冷紗と違って涼しくなったからといって慌てて外す必要がなかった。

他の寒冷紗を外した後も、ついついそのままになっていたのだが、つけっぱなしにしているのときちんと片付けるのではずいぶん劣化の度合いが違う。面倒ではあるが、毎年つけたり外したりを行う。

一度広げて
パイプと寒冷紗を分離
引っ張って外すだけ

作業としては簡単なもので、一度広げて固定具を取り外し、ざーっと引っ張って外すだけ。一人でも10分とかからない作業だ。全部合わせても30分とかからない。すぐに終わることだったが、気になっていた分、スッキリ度も大きい。

もちろん、畳むのは晴れた日に複数の人数で。こちらはまたいつになるかわからないが。