虫の名前

今日も朝の予報では20度に迫る気温になるということだった。

早朝も小鳥たちの声が賑やか。日が登ってくると昆虫たちも動き出すようで、ローズマリーの花によく見るハナバチかハナアブがやってきて、忙しく蜜を吸っていた。

昔ならば、後で調べようと思っても、そのまま忘れてしまうことが多かったが、今はスマホで撮影して、すぐに画像検索で虫の名前もわかる。

ハチの仲間ではなく、アブ(ビロウドツリアブ)だった。確か以前にも調べたように思うが全然覚えていない。脳味噌の老化のせいか、その場で分かったつもりになって安心してしまうのか。せめて蜂かアブかぐらいは覚えていても良さそうなのだが。

写真を撮って顔のところを見ると、アブだという感じがよくわかるが、肉眼だと素早く動く虫なのでそれさえわからない。この辺も機械に頼るしかなさそうだ。

以前、誰だったかそれも忘れたが、作家の方が、鳥だか虫だかの細かい名前も覚えることなく、「アハハ、可愛い鳥がいますね」で満足できるというようなことを書いていた。ま、こまめに名前をテクノロジーで調べるよりもそれぐらいのほうが心にも良さそうだ。

自己採点

今日も気温上昇。朝しばらくは長袖だったがすぐに腕まくりが必要となり、昼前にはTシャツになるほどだった。

そんな陽気のせいか、植え替えをしようと古い苗をヒョイと持ち上げたら、苗の中からアマガエルが飛び出し、起用に反対の手に飛び乗った。「お見事!」と声をかけたいぐらいのジャンプだった。

いつも思うのだが、カエルの動体視力と運動神経はいったいどうなっているのだろうか。相当の距離や高さもものともせずに上手にジャンプと着地を見せてくれる。

腕時計の中心から少しずれてしまったので、彼(彼女?)の中では9.5点ぐらいだったかもしれない。

このあとも、すかさず次のジャンプで地面に降りて行った。このジャンプも見事だった。

そういえば、この春最初に顔を見たカエルだ。今年も元気で害虫をたくさん食べてもらいたい。

一応心配

おおよそ、多年草で寒さに強いと言われているうちでも、秋から冬に地上部がなくなるようなハーブは、まず寒さで冬が越せないということはない。

きっちり寒さに対応する仕組みができている。なので、山陰の程度なら全く心配しなくても良い。

このエリキャンペーンもそのタイプ。マイナス30度以下にも耐えるという表記も見かけるが、もちろん試せる環境はここにはない。

それでも春になったこともあり、急に気になってきた。作業の手を止めて植えてある親株を見に行った。冬の間掘ったりしないよう、支柱は残しておいたが、ぱっと見、それらしいものが見えず少し焦る。

だが枯れ葉や草をかき分けてみると、ぎゅっと充実した芽が顔を見せた。一安心する。

心配した理由は、昨年、移植などで場所が確保できず、このひと株だけだったからなのだ。一応次の苗も育ちつつあるし、それほど心配しなくても良いところだが・・・。

まあ、この株も10株、いや、4、5株ぐらい植えていたら安心なのは明らかではあるが。今年はせめてもうひと株かふた株増やしておきたい。

気持ちを落ち着けるための種まき

昨日ほどではないが、今日も風が強い。気温は昨日よりも上がったようで、開け放したビニールハウスの中でも陽射しを浴びているとTシャツになりたいほどだ。

天気に恵まれて、周囲も賑やかだ。近くの畑では朝からトラクターが耕耘作業を続けているし、昼前からは向かいの荒地の草刈りが始まった。春を感じさせる勢いだ。

そんな音を聞きつつ、皆も同じ気持ちなんだなと苦笑しながら今年最初のバジルの種まきを行う。

なんて書くと、「えっ、今から?」と思われるかもしれないが、そう、今からである。一昨日の朝はまだビニールハウスの横に雪が溜まっていたぐらいなのだ。

昔は1月に入ったらすぐに蒔き始めることもあった。だが、温床の中に入れても発芽までずいぶんかかるし、冬でも活動するナメクジに悩まされ、春になったらアブラムシの攻撃にあい・・・散々苦労して(電気代も使って)育ったものは決して満足できるものでもなく、暖かくなってから撒いた後発のバジルが少し遅れでできる次第。

何度か試して、無理をするのはやめたのである。実際、今日の種まきも、満を持してという感じでは決してない。4月に入ってからでもいいぐらいだ。なので、今日は試しの1回目ぐらいの気持ちだ(一度撒いておくと気持ちも落ち着くものだ)。

来週前半は気温も高めのようだが、その後は例年通りになるという。なので実際の発芽はまだ先になりそうだ。

(先日ごろから、「バジルはまだですか」というお問い合わせを何度かいただきましたが、いままだこういう状況なのです。今年も5月以降になりそうです・・・)

ゲジゲジの足慣らし

風が非常に強い1日。主に西風なので、春一番とは言えないが、一気に気温も上昇した。

ただ、風のせいで作業が行いづらい。天気は良かったが仕方なく、ビニールハウス内の作業を主に行う。

土の移動作業をしていたらゴソゴソと動くものが目に入った。ゲジゲジだ。見た目は悪いが、特に悪さをするわけではないし、ムカデとは容易に見分けがつくのも助かる。

気温上昇で、動きも夏と変わらないような感じだ。写真を撮ろうと追いかけてようやく撮影。あっという間に見えなくなってしまった。

いくらビニールハウスの中とは言え、まだ食料になるようなものはすくないだろう。ダンゴムシやワラジムシでも食べているのだろうか。その光景は未だ見たことはないが・・・。

春に向けての足慣らし、ウォーミングアップといったところだろうか。たくさんあるだけに、念入りなウォーミングアップが必要に違いない。