ワラジムシの夢

立春を過ぎたが、例年この頃が一番寒い。今週は雪マークも多い。

きっとそれを過ぎたら春の兆しが見えてきそうだ。今朝はうっすらと積雪。ただ、車が通る道路には雪はほぼない。

今日も、寒さの中でご注文いただいた苗を準備してチェックする作業。

必ず行う根の確認では、ポットの底にワラジムシが潜んでいる苗がいくつかあった。

他の季節なら、ひっくり返してポットを外した時点で向こうも気がつくようで慌てて横へ逃げていくのだが、今日は寒いせいかじっとして動かない。色がグレーなので気をつけていないと見落としてしまいそうだ。

それでも竹のヘラでつついてやるとびっくりして動き出した。

この寒い時に眠っているのを起こされるのはきっと嫌だろう。楽しい夢を見つつ春を待っていたかもしれない。普段はなんとも思わないが、今日はちょっとだけすまなく思った。

そのまま気づかれずに、眠ったまま遠い暖かい地まで苗と一緒に移動・・・。目が醒めたら南国だった・・・というのはどうなのかな。

それこそワラジムシの夢かもしれない。

脳の回路

今日も作業をしていると小鳥たちの声がにぎやかだ。

落葉したいろいろな木を行ったり来たり、近づいてみようとしても忙しく飛び回っては逃げるのではっきりとわからないがエナガだろうか。

鳥を声で判断するということがいまだに苦手だ。「聞いたことがある」ぐらいはもちろんわかるのだが、それがどんな種類なのかに結びつかない。

そういえば、店頭のバックヤードで事務仕事をしている時、スタッフとお客様が話をしていても、聞き覚えがある声なのはわかってもそれが誰なのかがわからない。気になって挨拶を兼ねて顔を出す・・・ということがよくある。おそらくそういう脳の回路があまり発達していないのだろう。

小鳥を目にすることが多いここしばらく、双眼鏡を持ってきておこうかなと時々思うのである。仕事は?と言われそうだが。

苔むす棚

冬は苗の雑草対策は比較的楽なのだが、油断していると苔が生える。山陰の湿度の高い冬は苔にとっても快適なのだろう。水も与えるしね。

しかし、いままで気が付かなかったのだが、今日いわゆる「二度見した」のが、ビニールハウスの中にあるスチール棚。中古をもらってもう15年ぐらいになるのだが、至る所錆びてきて少し心配していた。

強風の日には雨も当たりやすく、スギなどの花粉も落ちやすい外側に苔は集中している

ところが、気がつくと、赤錆ではなく、緑錆?いやいや、これはコケではないか・・・。

ビニールハウスのビニールにまで苔が生えるような環境なので、スチールの棚にも生えてもおかしくないのだが。

さてさて、どうしたものやら。赤錆ならば錆び取りという手もあるのだが、スチールに生える苔。どうしたらいいのだろう。

冬の常連

毎朝のように、ビニールハウスに入ると小鳥の気配がする。

今日も少し奥の方でパタパタと小鳥が飛ぶ気配。そっと近寄ってみると、冬の常連、ジョウビタキのようだ。

ビニールハウスの中でもあまり上の方ではなく、床のあたりをゴソゴソしている。ヒメツルソバの種がいっぱい落ちているのでそれを食べているのだろうか。

警戒心はすごく強くはないようで、なんとかスマホでも撮影できるぐらいのところまでは近づける。

他の小鳥でこの距離では、ほとんど見分けがつかないが、ジョウビタキは特徴のある羽の模様があるので覚えやすい方だ。

我々が入ってきても、慌てて逃げることもなく、戸を開けていても一目散に出て行くこともない。特に悪さをするわけでもないから、放置している。

まあ、せいぜい腹を膨らませてください。

雪が吹き荒んで得したのは

雪が吹き荒ぶ1日。

冬はそもそも行える作業の幅が狭まるが、加えて天候も悪いとさらに限られてしまう。

こういうときは急ぎの仕事ではなく、かつあまり行いたくない仕事、(つまり普段やる気が起きない仕事)を片付けるに限る。

ということで、先日剪定した樹木の枝の片付けだ。

天気が良い日にはこんな仕事をしていても、他のことに気が散ってしまう。

「○○の挿し木もしておかないと」

とか

「来週の作業のために資材を集めておこう」

とか

「雪に備えて、折れそうな枝を剪定しておこう」

など、次々と頭に浮かんで仕事が進まない。

今日みたいな日は、無理やりしたくない仕事が進むのでありがたいと思わねばならない。

枝の片付けをしていたらラベンダーの剪定枝にカマキリの卵鞘を発見。そういえば、秋以降あまり見かけなかったような気がする。

なので大事に取っておくことにする。ビニールハウスに持って入り、固定できるところに移動。これで、春にはまたカマキリの孵化を見ることができるだろう。

とりあえず枯れた鉢に据えて置いた

普段なら見逃していたかもしれないので、じっくり作業に向かっていたおかげかもしれない。一番得したのはもちろんカマキリの方だが。