2ヶ月の差

畑で、レモングラスの耐寒試験を行っている。

すでに、充実した株については近年は十分に越冬できるようになった(というか冬の寒さが厳しくなくなったためだが)。

今回はそれほど充実していない株ならどうかと言うことを試してみている。当のレモングラスには申し訳ないが。

GWに植えた株

一株は昨年の、GWごろに定植。もう一株は梅雨明け前に定植したもの。およそ二ヶ月程度の開きがある。

梅雨明け前に定植した株

年末まではほとんど差は見えなかったが、先日の軽い寒波の後は寒さの影響が差となって現れてきた感じだ。

写真ではわかりにくいが、やはり梅雨明け前の定植株は葉のダメージが大きそうだ。GW定植分は、まだ株の内側の方はしっかりしている感じ。おそらくどちらも地上部は今後全て茶色くなるだろう。

暖かくなって、株元からどのぐらいの勢いで新しい葉が伸びてくるか、伸び始める時期も観察してみたいと思う。

1日5分だけでも

春夏秋は言うまでもないが、冬でも決して忘れてはいけない作業。それが草取りである。

畑についてはこの時期は悪天候や、ずっと湿っている土の状態などもあり他の季節に比べればほぼ行わないと言うレベルだが、苗についてはあまり変わらない。

加温していないので、夜間には氷点下にもなりうるビニールハウスの中だが、雑草はお構いなしに発芽し、成長する。他のシーズンよりは育つのがもちろん遅い。だがそれ以上にハーブ類の成長が遅いのであるじが大きくなれずにいる間にあっと言うまに主導権を握ってしまう。

すでに押し除けようとしている

また、この時期の雑草はしっかり土にへばりつくように育つ。根も思ったよりもしっかり深く伸ばしているのでできるだけ小さいうちに取り除くべきだ。

写真には撮り損ねたが、先日は夏の雑草の代表、コニシキソウが芽を出していて目を疑った。そういえば、今年の冬は蕎麦の芽もよく見かけるような気がする。

蕎麦の芽

できる限り、1日5分だけでも行うようにしている草取り。今のところはなんとかいいペースのようだ。

春に楽をするために

ここしばらくは、強い寒さもないが、低い気温が続いているので、植物にじわじわと寒さのダメージも蓄積している。

裏の雑草地に自生しているカンナも少し前から葉が真っ赤になってきた。

ビニールハウスの横のメキシカンブッシュセイジも秋から伸びた葉のうち、柔らかいところが寒さで傷み始めた。冬の初めに強烈な寒波が来た時などは、株元まで一気にシワシワになってしまうが、今年は寒さの影響が穏やかなようだ。もちろん、来月半ばぐらいまでには全体が一度枯れると予想される。

秋の終わりに、夏までの古い枝は剪定しておいたので、春先にこの柔らかい芽が傷んだのを片付ければいいから比較的楽だ。春、古くて硬い枝が残っているとそれだけでも剪定が面倒くさくなる。ついつい後回しになって、春の新芽が伸び出す。更に剪定がやりにくくなって途方にくれる・・・・といったパターンもこの冬は回避できそうだ。

今は少し暇な時期なので、こういう、春に楽ができる作業を進めるのも良さそうだ。

ひと月遅れで

秋から春はじめにかけては株分け作業も多い。ミントや匍匐性のタイム類などが主体だが、カモミールの仲間でもローマンカモミールなどは株分でも増殖する。

ただ、株分けといっても、位置によっては株分しにくい(できない)場所もある。思いのほか長く伸びてしまって、まだ根が十分に出ていない場所などがそうだ。

ものすごく株に余裕がある場合は気前よくその場所は落としてしまうが、そうでない場合はもったいないのでその場所も挿し芽用に使う。

ひと月前に株分け作業を行なったローマンカモミールもそうだった。その時の差し芽が意外に早く発根したのでポット上げ作業を行なった。

気温が比較的高めだったせいか、根の状態も悪くない。

せっかくなのでひと月前に株分けした一群と並べて育ててみることにした。

奥がひと月前の株分け苗

春ならば一気に追いつくかもしれないが、これからは更に気温は低くなっていくので、あまり成長はしないだろう。

時期的にトラブルは少ないと思うので、ゆっくり成長を見守れば良いだろう。

より色濃く

気温が低く、冷たい雨が降る日が多い。たまに日が差しても、長くは続かないから気温も低いままだ。

一月ほど前、もう一歩で咲きそうだったラベンダーの花穂も蕾のまま。色だけ濃くなるも、開花には至らない。

開花した花穂も同じようにとても濃く、良い色だ。このあたりでは初夏にこの色で咲くことは種類にもよるが滅多にない。

蕾のままのこの深い色合いもまた良いものなので、無理に咲かなくてもいいように思う。

空気が乾いている地域ならこのままドライフラワーにもなりそうだ。残念ながら毎日のように雨が降るここ山陰では無理な話だが。