晴れの日の葛藤

今日は風も穏やか、朝から晴天が広がる。日差しもあたたかい。

冬の日本海側の住民にとっては「もったいないような」天気だ。

嬉しい限りなのだが、こういう日には何の作業を進めればいいか本当に悩む

せっかく雪も雨も降らないので、ほったらかしの畑も手を入れたいし、快適な環境なら植替えやポット上げ、挿し木も気持ちよく進むだろう。冷たい雨が降る日なら嫌なトイレ掃除も今日ならば気持ちよくできそうだし、散らかしっぱなしになっていた作業台の周囲の片付けもしたい。山積みになっている剪定した枝もきちんと切り揃えて薪棚に収める作業も・・・。と、絶対終わらない分量でやりたいことが溢れ出てくる。

これが雨や雪ならば、できない作業が消去法で消えていくので自ずから選択肢も限られ、それほど迷いはない。

ということで、最初は引き続き遅れがちの植え替え・株分作業に取りかかろうとしたのだが、やはりムズムズしてしまって、

「少しだけ剪定枝の片付けをしよう」

と予定を変更した。

もちろん、いつでも作業ができるよう、ナタもチェーンソーも準備していたので取り掛かるのもすぐ。気持ち良いお日様の下で快適に作業が進んだ。ナタもスパスパ枝を切ってくれるし、今日はチェーンソーも快調。枝の山が順調に減っていくのは作業をしていても楽しい。

一通り作業を終え、薪だなの一角も半分ぐらいまで溜まった。しかし、気がついたらもう昼前だ。

ま、午前中はここまでで・・・と思いながらも

「せめてもう一つだけ」

と、トイレ掃除だけは完了したのである。

マイナス6度

雪のピークは過ぎ、晴れたせいだろう、昨夜から今朝にかけてはずいぶん気温が下がった。

実際、昨日の夕方、山の向こうに日が隠れると、急激に冷え込んできた。

朝はもちろん水たまりに氷が張っていたが、ローズマリーにもしっかり霜が降りていた。

温度計を見るとマイナス6度を記録していた。

天気予報のデータによるとマイナス3度ぐらいにはなったようだが、やはりこの辺りは一段と冷える。山の影で、気温が下がり始めるスタートが早いせいなのだろうか。

それでも、朝には徐々に気温が上がり、8時過ぎには雪ではなく、雨が落ちてきた。午後からは南風が吹き、気温が上がると言う予報。ちょっとは春を感じさせて欲しい。

そり遊びの声

昨日あたりがピークだろうと思っていた今回の寒波、昨夜、もうひと押しという感じで積雪があった。

圃場へもそれほど苦労することなくたどり着くことはできたが、駐車場に車を入れるのは雪をかかないと無理だった。

裏山もしっかり雪化粧。

先日心配していたティートゥリー、かわいそうにずいぶんたわんでいる。枝折れも覚悟だ。

雪対策を怠ったローズマリーも枝がずいぶん押しつぶされていた。裂けている可能性もありそうだ。

昨日の昼、一度日がさしたのが幸いしてビニールハウスに雪が積もり続けることはなく、順調に滑り落ちたようだ。でも、雪の量は予想をかなり超えていた。暖冬気味だろうと少し油断していた。反省である。

昼前、青空が見え始めた頃、裏山に通じる坂道では近所の子供達がソリで遊ぶ歓声が聞こえてきた。

誰も通らないから思い切り遊んで欲しい。

スタッフはかまくらを作りたそうだった。

雪の日の音

昨夜はここしばらくで一番寒かったようだ。朝は道路にも積雪。ビニールハウスの屋根にも雪が溜まっていた。

それでも昼前には道路の雪も溶け、日差しが時々ではじめると屋根に積もった雪もずり落ちてきた。

ずり落ちるのも、徐々に落ちつつ、あるところから勢いよく「ザーッ」と落ちてゆく。今日はまだごく少ないけれど、大雪の時などはその音に驚く。

雪で周りの音が吸収されるのか、周囲がシーンとしている中での雪ズリの音。今年は何回聞くことになるだろうか。

外に落ちて溜まった雪。普段の年はここが歩けないぐらいになるのだが・・・

すじ状の雲

天気予報によると今日から強い冬型の気圧配置になるという。

朝の時点では、夜中にごくうっすらと雪が降ったようだ。

午前中早いうちには、いっとき乾いた雪がサラサラと降り、畑は一瞬白くなった。

膨らんで、今年は開花も早そうに思えていた月桂樹の蕾も急な寒さに耐えているようだ。

昼前から午後にかけてはこの季節特有のすじ状の雲が何度も通り過ぎたようだ。しばらく晴れ間が見えたかと思ったら穏やかな日が差し、しばらくすると再び空が暗くなり、冷たい風とともに雪が舞い始めることの繰り返しだった。

以前、カウンターから日本海が一望できるカフェのマスターに、「すじ状の雲」っていうけれど、ここぐらい遠くまで見渡せると気象衛星の画像のようなすじが見えるものですか?と尋ねたことがある。

海が一望できるとはいっても限度はあるようだ。「とても見えない」との答えが返ってきた。