こんな場所にはこのハーブ-セイジ

ハーブの代表種でありながら、案外使われていない、そして案外上手に育てるのが厄介なのがこのセイジ(コモンセイジ、ガーデンセイジ)だったりする。

特にここ松江を含め、暖地では、一応育つには育つのだが、数年または一年を待たずして枯れたり、ダラッと枝が伸びやすく、美しく育ちにくいことが多い。(もちろん、涼しい地域ではもっと良好に育ちやすい。)

こういう場合の常套句が、「風通し、水はけを良く、株元に光があたるよう」などというセリフなのだが、そう言っても、前後左右に十分なスペースがあり、日当り良好水はけ抜群なんていうお庭はそうそうない。

コモンセイジ

この場所はちょっとそう言う意味では特殊なほう。駐車場脇の花壇で、風や日を遮る者は周囲にない。南側、西側は道路、東側と北側が広い駐車スペース。しかも花壇で30cm以上の高さがある。これ以上の場所はそうそうないかもしれない。

なので生育もいまのところトラブル無し。株もとの葉も落ちることなく、葉色も見事である。今後のためを思うと、少し切り戻して新芽を出してやりたい。スタッフで相談したが、ここは「見せる花壇」なので、せっかく調子の良い葉を冬に見せないのはもったいないということで今秋はこのままに。雪でつぶれることもあるだろうから春先に強剪定をかけようと言うことになった。

夏の疲れ

暑さのピークのときにはむしろ目立たなかった疲れがお盆以降ハーブたちにも目につくようになってきた。

昨年はダイレクトな暑さで土がゆだるような感じで傷む苗が多かったものの、今年は例年のように蒸れが原因のものが多い気がする。

毎年ながらのラベンダー類のほか、タイムなどもなかには調子を崩した種類もあった。今年は、ロングウッドタイムが一気に葉を枯らし始めたのが特に目立った。もともとふわふわした葉なので蒸れには特に弱いけれど、「こんな暑いときに、こんな葉なんてつけてらるか!」って感じである。

ロングウッドタイム

毎年の事であるし、きちんと株元から新芽は出ているので、ちょっと植え替えしてやればまた機嫌を直してくれるだろう。秋の中ごろには装いも新たに元気な姿を見せてくれて欲しい。