木は苦手

年がら年中、色々なハーブたちを挿し木や挿し芽で増やしている。といっても、どんな種類でも上手に発根させられるかと言うとそうではない。草花は得意だけれど、樹木のたぐいになると途端に苦手になる。

月桂樹も、コンスタントに苗が育つようになったのはここ数年のことである。かつては挿し木しても全く根が出なくて、ほぼ諦め状態だった。

元になる親木のサイズやコンディションにも関係があったのかも知れない。発根しにくい種類に対しては「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」方式が一番確実だったりするし。

月桂樹
それにしても今年のようなことは初めてだ。毎年同じような時期に挿し木をして発根、ポット上げまで進むけれど、ポット上げ後に花が咲くなんて。昨年から花芽のようなものが見えていたのでまさかとは思っていたが・・・。一つの株ならまだしも、どの株もどの株もほとんど開花中である。もともとの挿し穂に花芽が出来かけていたのかもしれない。

しかし、これは株を充実させると言う意味では有難くない話である。でも、今後どのような成長を見せるのかこのままで育ててみたい気もしている。

緑色の太陽

ものすごい黄砂だった。道行く車が皆凄い状態。朝方は太陽もぼんやりと陰っている感じだったが、ハウスの中には緑色の太陽が出現していた。

マドンナリリー

鉢植えのマドンナリリー。このところの暖かさで花茎を伸ばしつつある。それを上から見るとこんな感じ。いままで少し高めの棚に置いていたので、去年までは気がつかなかった。

なんか、植物のうちに秘めたる美しさのようなものを感じてしまった。

扶養家族は増やせません

暖かさに誘われて、圃場の周りの用水路の溝掃除を行なった。もうすぐ地元の水利組合が溝掃除を行なう。用水路の水を使っているわけではないので、溝掃除に参加する必要はない。でも、この圃場からの泥も流入していないとは言えないので見て見ぬふりもし辛い。せめて圃場の周りだけはあらかじめ掃除をしておくと安心だ。

幸い、生活排水も流れ込んでいないので、きれいなものだ。山からの土砂が所々に溜まっているのをさらう程度。天候を選んで行なえばそれほど苦痛ではない。さっぱりとして流れもスムーズになった用水路を見ると、気持ちが良いものだ。

毎年のように溝掃除で見かけるサンショウウオには出会えなかったが、今年は久しぶりにサワガニを見つけた。サワガニも小学校のころは田舎の伯父の家に行き、山際の沢で良くつかまえたものだ。家につれて帰り、半年ぐらいは結構元気に生きていたような気がする。ごはん粒と煮干しか何かを餌にして、結構可愛がっていた。サワガニは背中?のところにあるくぼみがニコッと笑った口に見えて愛嬌がある。ちいさなはさみで御飯粒を食べる姿もまた可愛らしいのだ。

サワガニ

しかし、今では養うものが多いのでとてもサワガニを飼うほどの余裕はない。写真を撮ったらすぐにもといた場所に帰してやった。きれいになっていて驚いたかな?

柔らかな新芽

寒さと暖かさが入れ替わる日が続く。今までごわごわとしたツルだけを見せていたハニーサックルも柔らかな葉が枝から見せ始めてきた。なかでも、斑入りハニーサックル・ハーレクインはいまごろ出てくる葉が特に良い感じである。

斑入りハニーサックル・ハーレクイン
こんなに硬そうな枝から、薄く柔らかな葉が現れてくるのを見ると不思議な思いがする。ごつごつした枝のどこにこれほど繊細で弱々しいものが隠されているのだろうか。

柔らかく、か弱い葉は少し寒さがぶり返すと葉先が傷みやすいが、これは仕方のないことであろう。

葉がしっかりしてくる頃は、もう春本番だ。

食べて仇を討て!

圃場の所々でツクシが顔を見せ始めた。子供の頃は、母がツクシ御飯を作ってくれて、年に一度ぐらいは食べていたような記憶がある。しかし大人になってからと言うもの、あまりツクシを見かけるようなことがすくなくなった(というか、あっても収穫する気の起こらないような場所だったりする)せいか、食べた記憶が無い。

ツクシ

いまなら安心して収穫できるツクシが身近にあるというのに食指は動かない。きっと、この後生えてくる強烈なスギナに今年も悩まされるだろう、という心理が働くのだろう。

せめてツクシを食べて仇を討つと言う手もあるのだが。