鬼のいぬ間に

朝から圃場の回りはなにやらせわしない。

どうやらどこの農家も田植えの準備に突入した模様。あちらこちらで代かきも始まっていて、人々の往来も激しい。

さて、ビニールハウス裏の家庭菜園に目を向けると、モンシロチョウが数匹飛んでいた。お目当ては昨年、相当遅れて定植してしまったために、年内に結球できなかったキャベツのようだ。多分駄目だと思っているが、暖かくなってから結球する素振りがあったのでそのままにしていた数株である。

ときどき、葉に止まっているので、卵を産み付けているのだろう。調べてみると、葉裏の所々に一つづつ、小さな卵がちょこんと乗っている。

葉の裏にしっかりと産み付けられていました
葉の裏にしっかりと産み付けられていました

昨日まではモンシロチョウなど全然見なかったのに、農家が田圃に気を取られている今、鬼のいぬ間を狙って出てきたのだろうか。

この葉には3つ仲良く並んで
この葉には3つ仲良く並んで

残念ながらここには田圃と関係のない鬼がしっかり残っているのだゾ。

現場監督

定期的に手入れに訪れるお庭のうち、いくつかは、平日お家の方が御不在なことも多い。幸い、信用していただいており、事前事後の連絡・報告でお庭の作業を進めさせていただいている。

今日お伺いした庭もそんなお庭の一つだったが、このお家には我々が「現場監督」と呼ぶ強力なお目付け役がいらっしゃる。

我々が到着すると
「やっと来たか?現場到着が遅いぞ。」と
カーテンをめくって現れるワンちゃんである。

作業の疲れも癒してくれます
作業の疲れも癒してくれます

昼食や、お茶の後も必ず顔を見せてくれるので
「現場監督が、早く仕事しろって言ってるゾ」
と言いながら仕事につくのである。

どうやら、我々が庭を掘ったりいじったりするのが気になるようだ。スタッフによると自分の縄張りを荒らされていると思っているとか。ナルホド。

美味しい骨が埋めてあっても取ったりしないから信用してくださいよ、現場監督殿。

ささやかなお花見

世間では花見も自粛モードだという。とはいえ、飲めや歌えのお花見は学生時代以来御無沙汰だし、そもそも例年花見に行く時間が取れない。今年もこのままお花見シーズンが静かに過ぎていくのだろう。

今朝ふと畑の方に行って見ると、もう何年も前に畑の脇に植えた暖地性のサクランボが花をつけていた。もともと、十年以上前に知人から鉢植えでいただいて、しばらく鉢植えで育てていたが、その間も花が咲かなかった。地植えにしたらどんどん大きくなってきたので、今年こそ、今年こそと期待しながらも全く咲く気配を見せなかった。

品種は不明
品種は不明

暖地性とは言え、もっと涼しくないと花も咲かないのかも。と半ば諦めていた所であった。もしかするとこの冬の強い寒さのためか、咋秋あまり毛虫の食害がなかったからなのか。

ようやく花が咲いたといっても、木の全体で20輪あるかどうか。サクランボを期待するのは時期尚早だが、せめて来年も同じように花を見ることができればと思わせるのは今の我々が置かれた状況のせいかも知れない。

思いよ、届け

東北地方太平洋沖地震の被害に遭われた皆様、お見舞い申し上げます。あわせてお亡くなりになられた方に心からお悔やみ申し上げます。

テレビやラジオを付けるたびに悲しい知らせや心配な情報を次々と目にすることで、地震発生以来、大変気分の重い日が続いています。

被災と言えば我々も年明けの大雪で大きな被害を受けましたが、今回の地震に比べれば物の比ではありません。

遠く離れたこの地から、まして専門的な知識や技術のない我々が被災した方々のために何ができるだろうと相談した結果、当店有志で小額ながら募金を行なうことになりました。

ちょうど、スタッフが話を持ってきた所にタイムリーにラジオからのニュースで流れてきたネットによる募金活動の広まりの知らせ。

インターネット募金「緊急災害募金」 – Yahoo!ボランティア

すぐにHPを開いてみるとすでに一億円を超える募金が。ページを見るたびにものすごい勢いでその金額も増えていきます。(夕方には3億を越えていました)。ネットのスピードとその力を改めて感じさせられましたし、リアルタイムで募金活動が進んでいることを見るだけでも勇気づけられます。

早速、小額ながら何かの役に立てればと募金させていただきました。このページを見て頂いている方も、少しでも被災された方に思いを届けて戴ければと思います。アカウントがある方なら募金に1分もかかりません。アカウントのない方も、簡単に手続きができますので、是非!

日当りが肝心

ハーブをうまく育てるには日当りを充分考慮するのが大切だが、庭仕事を楽しく行なうにも日当りは肝心だ。

特に夏場は、日なたと日陰では体の疲れ具合が相当違うので、
『「○○邸」は昼から日が陰るから、明日の午後伺おう。』
とか、同じお庭の中でも、快適に作業が進むようにスケジュールを組むと何かと都合が良い。

もちろん、冬でも天気の良い日なら、なるべく日が当る庭が作業をしていても楽しいものだ。今日は3軒ほど手入れに伺う庭があった。快晴だが、風が強い。日陰はけっこう厳しそうなので、まず午前中に東向きのお庭がある家、午後は西向きの花壇がある家というスケジュールにした。

午前中、やはり風が冷たかったが、日が当っていればそれでも作業は気持ちが良い。「寒いなぁ」と言いつつもスムーズに庭仕事が進んだ。日がの当っているとハーブたちもなんとなく嬉しそうに見えるので、同じ手入れをしていても丁寧になるように思う。ハーブも嬉しい、我々も嬉しい、お客様も嬉しい。と良いことずくめである。

まだ葉は冬の装いだが、どこかやわらかそうな雰囲気が出てきた。オレガノ・プルケルム。
まだ葉は冬の装いだが、どこかやわらかそうな雰囲気が出てきた。オレガノ・プルケルム。