哲学的な番人

スタッフと話をしていて、「今年はタネバエが少ない」という話題になった。例年、春先にはタネバエが発生する。ネットで検索すると、幼虫は幼根を食害する大害虫のような説明が多い。幸いに、タネバエによる食害はあまり見受けられず、むしろ我々が鼻に吸い込んだり(ギョエッ)、まとわりついたりして気持ち悪いという害の方が目立つ。

また、未熟な有機物を多用すると発生するとも言われているようだ。しかしこの点もあまり当てはまらず、とにかく春の一時期のみ発生しては消えていくというのが毎年のパターンになっている。とにかくしばしの間だけ我慢すればよいのだ。

それが、どうしたことか今年は例年よりはるかに数が少ない。自分は気温のせいだと思ったのだが、スタッフ曰く、「カエルが多いのでそれが食べているのだ」と、分析していた。

アマガエル

言われてみれば確かに苗のポットの周りで小さなアマガエルを良く見かける。といっても、前にも述べたように実際に食べている姿は見ない。

それでも、哲学的な顔をして喉を動かし、じっと座っているだけで何となく頼もしい番人に見えてきた。健闘を祈る。