ガンバレ受験生

ここ松江では霜柱が立つ日がずいぶんと少なくなった。子供の頃は通学途中に時々見ていたように思うのに、目線が高くなったことばかりが理由とは思えない。

今日はそんな霜柱を久しぶりに見つけた。といっても歩くとサクッと音がする程度。地面に顔を近づけてみてもなかなか分かりにくい。

霜柱は耳で楽しむとして、朝日を受けて光る霜を少し楽しんだ。

何でもない雑草地も今だけは一寸良い感じ
何でもない雑草地も今だけは一寸良い感じ
クリスタライズド・ローズ
クリスタライズド・ローズ
ボリジの葉にもびっしりと霜が
ボリジの葉にもびっしりと霜が
小さなつぼみも見える
小さなつぼみも見える

それにしてもボリジの寒さへの強さは一寸驚く。ごわごわしているとは言え、結構水分の多そうな葉っぱである。こういった感じの葉を持つものは秋にさっさと葉を落としてしまうものが多い。寒さの中ロゼット状になってなるべく日の光を受けられるように頑張っている姿は健気でもある。冬も努力して、春には一気に花を開かせようと思っているようだ。受験生みたいだね。ガンバレ!

スパッと気分爽快

何事も実際にやってみないとわからないものだ。

特に園芸をしているとそう思わせられる事が多い。今年で2回目のチャレンジとなる津田カブ。今回は少し種まきが遅れた上に、間引きのタイミングを逃してしまって小さめではあるものの、収穫量はまずまずである。目的は津田カブ漬け。漬けるのは今年が初めてであったが、結構満足がいくものができた。家では「○○(漬物業者)のより美味しい!」と自画自賛している。

さて、この津田カブ漬け、最初はなかなか漬ける期間がつかめず、うまくいかなかった。糠床の具合も原因だったかも知れないけれど、何日経ってもカブの中まで赤色が染みて来ず、他に理由があるのかもとずいぶん悩んだ。

色々とお世話になっているJAのK君にも尋ねてみた。津田カブの収穫の手伝いをした事のある彼によると、収穫してすぐ、カブの先端を鉛筆を削るみたいにカットすると言う。これに何か秘密があるのでは?ということであった。実際に店頭で売られている生の津田カブは全て先がカットしてある。

こんなふうに先がカットしてある
こんなふうに先がカットしてある

一般の野菜作りテキストには普通のカブの説明はあるものの津田カブの栽培方法など書いていない。先端をカットするなんて説明はどこにも見当たらない。先をカットすることで成分が出入りしやすくなるのかもという結論に達した。それ以来、半信半疑ながら、収穫してからカットするようにしていた。

ところが、あるとき、実際に育てている方に聞いてみたら「な〜んだ」という理由であった。

津田カブの先端には細かいひげ根がつく事が多い。このひげ根は料理する際に邪魔である。それまで私は洗う時、その都度千切っていた。そんなまだるっこしい事はせず、収穫時にスパッと切り落としてしまうのだ。

問題のひげ根
問題のひげ根

理由も分かり、切り落とす作業もスパッと気分爽快。

K君にも教えてやらねば。でも、もう少し勉強しなさい!

春を感じさせて

今、大鉢でピンクとホワイトのスイートバイオレットが花の盛りを迎えている。残念ながら気温が低めのため、あまり香りは強くない。これがもう少し日が射してビニールハウスのなかがポカポカしてくると甘い香りがふわりと漂い、つかの間の春を感じさせてくれるのに・・・。

ピンクスイートバイオレット

ピンクスイートバイオレットは花もたくさん咲き、香りも強い方である。ただ、色的にはリディア・グローブスの方が優しい感じで好みだ。ピンクスイートバイオレットはちょっと色がきつい。特に単独では・・・。なにかと合わせる方が和らいだ感じがする。

ホワイトスイートバイオレット

ホワイトスイートバイオレットも花のあがりは良好、香りも強め。花色も清楚で、葉色ともよくマッチする。でも、似合うのはやはりもう少し暖かくなった季節かな。寒中では色が冷たすぎる。

どちらも鉢植えの場合、植えっぱなしでは調子が悪くなりやすい。できれば毎年植え替えてやると順調に育つ。この鉢も昨年、夏の暑さが過ぎた頃に植え替えたらその後御機嫌が良く、無事開花にこぎ着けたのである。

四季咲き

冬の間、ニオイゼラニウムの仲間はほとんどがお休み中である。ビニールハウスの中では株が大きく傷む事はないとはいえ、古い葉が落ちていったり、成長を止めてじっと春のベストシーズンに備えている。

唯一、パインゼラニウムだけが季節を忘れたかのように花をつけ続けている。「四季咲き」というキーワードは一般的には好意的に受け止められる事が多い。季節を問わず咲いてくれると言うのはなかなか有り難い事なのだ。

パインゼラニウム

だが、パインゼラニウムのように始終咲いていると一寸有難みが無くなってくる。これで葉の香りが良ければまだプラス面もあったろう。しかし、残念ながらまさに松やにを思わせる香り。好みもあるにせよ、少なくとも自分はあまり好きな香りとは言えない。むしろ、深みのあるグリーンみの強い葉の方に魅力を感じる。

普通四季咲きのものは、剪定するタイミングが図り辛く、つい躊躇してしまうものだが、このゼラニウムは惜しげも無くチャキチャキとハサミを入れることができる。その点は気楽でいいかも知れない。

冬のコケ

私にとって、コケはなぜだか夏のイメージである。それなのに、育苗ハウスでは、むしろ冬に我々を悩ますのだ。

コケ

写真は秋に植え替えたジャイアントキャットミントのポットである。いつの間にかコケが侵食して今ではすっかり株の周りを覆い尽くしてしまった。

原因ははっきりしている。秋から冬にかけては気温が低めなので、表土が乾きにくい。冬に入れば、曇天が続く山陰ではなおさら日が当りにくくなる。コケにとっては快適なのだろう。でも、こんなに寒いのに何でこれほどまでに青々としているのか、少し憎たらしくも感じる。

ずいぶん前、水道を使って育苗していた頃はこんなにコケに悩まされた事は無かったように思う。井戸水に変えてから目立つようだ。塩素の害が無くなったのだろうか。

さて、このコケ、水分をすってふわふわのじゅうたんのような触り心地。苗の生育に問題がなければここで育ってもらって構わないのだが・・・。

でも、このタイプのコケは有る程度の厚さ(?)になるとペリペリッと剥すことができる。キャットミントでは無理だが、ラベンダーなどだと上手に丸く剥す事もできるだろう。

途中でちぎれてチョット口惜しい
途中でちぎれてチョット口惜しい

あえて立ち入る気はしないけれど、コケの世界は奥が深いらしい。子供の頃、田舎の伯父の家に遊びに行って、庭のコケの上で遊んでいるとメチャクチャ叱られた。子供心に「なんで?」と不思議でしょうがなかったが、愛好家の伯父にとっては許し難い行為だったのだろう。

そうだ、伯父の家に行くのはいつも夏休みだった。それでコケは夏のイメージとして植え付けられているのかも知れない。