桜が長く楽しめる春は

今年の春も、暖かくなったかと思うとまた気温が低い日がやってくる日が続く。昨年にも増して桜はかなり長く咲いているようだ。さすがに昨日あたりがお花見のラストだったようだが、花はまだ残っている。

しかし、あまり喜んでもいられない。桜を長く楽しめる春はバジルが育たないのである。
バジル4/11日現在でこのような調子。昨年よりもかなり成長が遅い。実は、先行して発芽した一群がナメクジか何かに食べられてしまったと言うこともある。

すでに、店頭には結構「まだですか?」の問い合せが来ていると言う。スミマセン、私のせいです。ゴメンナサイ。

加温すればもう少し大きく育つことは確かだ。でも、無理して育てても、茎は弱いし、早く植えれば早く育つと言うわけではないのがバジルである。苦労して不本意なものを育てるのもどうかと思うので、気温に応じた育てかたになりそうである。

なので、まだしばらくバジルは出来ません。それでもOKと言う方は、気を長くしてお待ちください。苦労をおかけします。>接客担当

ミツバチのお気に入り

暖かい日には圃場の周りでもミツバチを良く見るようになってきた。今日も、サラダに使うロケットの葉を収穫していると、周囲を何匹ものミツバチが飛び交っていた。

花盛りのロケット(ルッコラ)。サラダ用にはイマイチ。苦味が気になる。
花盛りのロケット(ルッコラ)。でも、もうサラダ用としてはイマイチ。苦味が気になる。

蜜源植物のボリジにはさぞやたくさんのミツバチが集っていることだろうと、ほんの10メートルほど離れたホワイトボリジを見てみても、なぜか一匹もいない。

ホワイトボリジ
少し前、大学で蜂の飼育を行なっておられる方が、青系統の花を好むと仰っていたので、もしかして白はお気に召さないのだろうか。ロケットの花も白ではないものの、せいぜいクリーム色である。

さて、ミツバチの姿を写そうとしてレンズを向けていると変なことに気がついた。ミツバチが花の上の方に現れてこないのだ。こちらは、花の中心に顔を突っ込む姿を待っているのに。

ロケットとミツバチ

蜜がでる所が、ずいぶん下にあるのかもしれない。萼の下の辺りから直接口を挿しているように見えた。ミツバチもなかなか大変である。しかし、ボリジをほったらかしにしてここまで頑張るとは、さぞ美味しい蜜があるのだろうか。花が咲いて、葉の甘さが移ってきたのかもね。

残されたバイモ

昨日紹介したお庭では、他界された御主人が残された植物たちを何年も守っていらっしゃる。そのうちの一つ、バイモが一斉に開花していた。

バイモ

最初にこの庭に訪れた時には百合の一種が植えてあるとばかり思っていた。いわゆるフリティラリアの仲間である。もう十年以上前になるだろうか、まだガーデニングブームといわれていた時期、フリティラリアもいっとき人気があった。

フリティラリアは、お客様の要望もあり、育てかけたこともあったのだが、何となく性が合わないと言うか、しり切れトンボになってしまった。今でも改めて育ててみようと言う気にはあまりならないけれど、訪れたお庭で見る分にはいいね。丈夫だし。

御主人が残された山野草の周りにも、奥様がお好きなハーブが勢力を増してきた。バイモは今どういう気分でいるのだろうか。

脱出

今日は市内のお宅へお庭の整備に伺った。

年末以来、久しぶりに見る庭だったので新鮮。今年も春の草花が元気に育っていることを確認して安心する。

ホワイトスイートバイオレットとクリスマスローズ
ちなみにここでもクリスマスローズが元気が良い。改めてリベンジを決意した。

まあ、それは良いとしてその手前のホワイトスイートバイオレット。今年も見事に咲いた。お客様にも喜んでいただいている。でも、実は私にとってはちょっと不本意なのだ。実は当初、奥に見える花壇に植えていたのだ。はじめの1,2年は元気だったのに、そのうちに、こぼれ種が落ちたのか、今の場所で増え始めてあっという間に株が広がってしまった。

奥の花壇が元いた場所。よほど居心地が悪かったのか。
奥の花壇が元いた場所。よほど居心地が悪かったのか。

その頃には、最初にあった花壇の株は元気が無くなり、いつの間にか消滅。他のものに押されたのも原因かも知れないが、せっかく良い土作りをしてやったと言うのに恩知らずなことだ。

以来、この場所がよほど気に入ったと見えて、ほとんど手をかけなくてもこの通り。まるで自分の適地へ向けて脱出を図ったとしか思えない。周囲にもこぼれ種が多数。今年もどんどん増えまっせー。てな感じだ。

今年もこぼれ種が・・・
今年もこぼれ種が・・・

その上、横のレンガの隅に溜まった泥の所にまで勢力を伸ばそうとしつつある。

ホワイトスイートバイオレット

スイートバイオレットは株の更新をはからないと、いずれ元気が無くなってくる。自分でもそれが分かっていて新しい株を次々作るのだろうか。などと考えさせられる。

明日の課題

引き続き、店舗北側の花壇の話題。今年は斑入りのラングワートはまずまずなのに、斑が入っていない方がなにやら元気がない。昨年4株あったのを株分けしてから、なんとなく調子が良くないのだ。一応花は咲いているものの、全体に勢いが無い。
ラングワート
この花壇は4区画に区切られていて、となりの区画の斑入りの方はご覧の通りまずまずのコンディション。

葉色も鮮やかである
花茎も元気に立ち上がっている

花色も鮮やかである。土も同じ、環境には違いがない。

この花壇は真昼は陰になり、風通しも良く、ラングワートにとっては快適なはず。唯一難点を上げるとしたら、軒からの雨だれがあって、泥の跳ね返りがあることだろうか。(雨だれが集中する所は列を開けてあるので直接かかることはないけれど)

となると考えられるのは、コガネムシの食害ぐらい。案外引っ張ってみたら根ごとスポッと取れたりして・・・。咲いてはいるものの実は青色吐息だった・・・。なんてことじゃないといいのだが。隣りの区画とは、かなり深くまでレンガで仕切られているので、この区画だけ調子が悪いと言うことも考えられる。

もう夜中だし、明日調べてみよう。本当に好きな人なら、今からでも懐中電灯を持って出かけるところだ。でも、通りに面しているし、あまりに怪しげである。ラングワートだってびっくりするだろうしね。

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