急成長

タケノコのシーズンももう間近である。近隣に竹林がたくさんあるのでいただくことも多い。最初は初物の珍しさで喜ぶのだが、採れるようになると次々とタケノコが届くようになり、嬉しい悲鳴を上げることになる。タケノコは成長が速いことで知られている。せっかく顔を出したのに食べられてはかなわないと、一気に成長するのだろう。

今はこの辺りでも暮れのころから地中深くの小さなタケノコを収穫することもあると聞いて驚いた。タケノコもおちおち眠っていられないようだ。

さて、タケノコに負けない生長の速さをもつが蔓植物だ。店の横にある花壇で先月終わりに芽を出したホップが一気に成長を始めた。
ホップ3/29
3月29日、ようやく顔を出しはじめた。一昨年の秋に苗を植えて、昨年かなり成長していて緑のカーテンを楽しんだ。ただ、その後追肥もしなかったので若干心配をしていた。
ホップ4/8
4月8日、最初の蔓がのび、いよいよワイヤーに絡みつこうとしていた。蔓植物には上手に絡みつくためのセンサーが有るという。エライね。
ホップ4/9
4月9日、既に3巻きぐらいしている。一日で20センチ近く伸びているのだ。驚く他ない。ここまで来たら一安心というところだろうか。この後放っておいてもそこそこ育つ。でも、もう少し細い蔓がたくさん出るようになってきたら良い形になるように時々誘引し直してやると思った形になりやすい。

ミツバチの春

初夏を思わせる一日で気温も20度台にまで上昇。プロストレイトローズマリーの周りをミツバチたちがせわしなく乱舞している。
ミツバチ
まるで目の前に冬が迫っているかのような気ぜわしさである。あっちへ行ったりこっちへ戻ったり、さっきとまった花なのにまた顔を突っ込んで見たり。もう少し落ち着いて動けばいいのにと思う。ハチにとっては余計なお世話である。とはいえ、空の上から見れば、我々人間もきっと同じように見えるのだろうと思って可笑しくなった。
ミツバチ
ローズマリーの中でも良く咲き、しかも立性のように一期咲きではないのでプロストレイトローズマリーは密探しにはおあつらえ向きの種類なのだろう。ローズマリーオンリーの蜜があれば一度どんな味か試して見たい。でも、「○○の蜂蜜」というのには、他の花蜜が混じらないんでしょうかね。ミツバチにしか分からない謎なのかも。

控えめな花

ポット苗のバニラグラスが開花しはじめた。春に花が咲くバニラグラス、実は花を見るのは初めてだったりする。と言うのも、たいていは秋までに販売してしまっていたり、春先に株分けすることが多く春にはまだ小さい苗の状態であることが多いからだ。
バニラグラス
今年は偶然、コンディションの良い状態で春を迎えたので花にお目にかかることができた。路地植えすれば簡単である。でも路地植えもしていない。他の雑草が入ってきたら見分けが付きにくいことこの上なしである。

それにしてもイネ科植物の花はなんと控え目なのだろう。水稲と同じく風媒花だからと言ってしまえばそれまでなのだが。良い香りがしても虫たちは全く興味を示さないのだろうか?
バニラグラス
花が咲いたら種子を採るかって?採らない。株分けの方がはるかに簡単だから。ちなみに成長が速くて容器栽培では根も詰まりやすい。少しバックの葉が茶色っぽいのは根詰まりしかけているのである。早く株分けしてやらねば。

園児のハーブ

市内のとある幼稚園へ花壇の整備に伺った。とあるご縁で咋秋から新しい花壇作りに携わっている。秋半ばに土作りを行い、冬の初めに寒さに強いハーブを定植した。

ほとんどの株はまだ小さな春の芽を見せているだけだった。そんな中、一つだけ勢い良く開花していたのがホワイトスイートバイオレット。おそらくまだ充分に根は張っていない状態ながら、満開状態である。もともと園庭に植わっている大きな落葉樹の近くに植えたのがお気に召したらしい。(草取りの後の撮影なので少し土が乗ってしまっている・・・)
ホワイトスイートバイオレット
もう一種類元気なのがチャービルだった。こちらは秋に比べ、株も二回り以上大きく育っていた。春本番の頃のようなのびのびと葉を伸ばした状態にはまだなってはいないものの、今後どんどん伸びそうなので園の先生にどんどん使っていただくようお願いしておいた。保護者の方や園児も一緒に育て使う花壇を目指しているので遠慮せず使っていただければと思う。
チャービル
でも、今年の春から園児数が増えて90人にもなると聞き、ちょっと心配にもなった。幼稚園児がハーブを喜んで食べるか・・・?そんな心配は御無用。昨年、定植している時に、「なにうえてるの〜???、らべんだーせいじ???」と声をかけてきて我々を仰天させた園児がいる幼稚園なのである。

硬い蕾

まだ桜が咲いている。3月の終わりから4月の初めにかけて寒い日が続き開花も進まないようだ。ハーブたちの成長も例年より遅めの感じ。一気に成長して焦ることも無いし、病害虫の心配も少ないのでどちらかといえば嬉しい。

ビニールハウスの横では試験的に色々なハーブを育てている。ただ、この場所は夕方早くから日陰になることと割と北風が通りやすいのかイマイチ成長はよろしくない。

もう5年以上前に植えた月桂樹(ローレル)も生長が極めてゆっくりで、ようやく当時の1.5倍ぐらいのサイズになってきた。植えた当時1mぐらいだったと思う。でもそれ以来花が咲いたのを見たことが無い。

ところがこの春先、ようやく蕾らしきものが確認できて喜んだ。しかし、いつまでたっても大きくなる様子を見せなくてずいぶん心配した。実際に寒さで葉もそこそこ傷んでいるので蕾にも影響があったのかと思う。ここ松江では大体4月下旬に開花する。遅めに見積もって、ゴールデンウイーク終わりぐらいには咲きはじめてくれるのかも知れない。
月桂樹
月桂樹の葉というのはそれほどぱっとしない色合いである。シックだとか、落ち着きがあるといえばたしかにそうだ。形にしてもいかにも葉っぱですと言った感じ。あまり面白みを感じない。だが、花が咲くと、地味な葉がかえって引き立て役になるのだろう、明るい黄色の花がとても鮮やかに見える。

この株も鮮やかな花を楽しませてくれる、はず。