アシナガバチも仰天

今朝、ビニールハウスへやって来ると、ラジカセの棚に何やら張り紙が。
注意書き
なになに、アシナガバチ注意!!??

そう言えば、ここ数日、ビニールハウスの中でもアシナガバチやキイロスズメバチをよく見かけた。どちらとも、巣を作る場所を探しているような様子で、昨日見たキイロスズメバチはホバリングをしながらしきりに隙間を探していた。

恐る恐る覗いてみたが、いまのところ巣らしきものは見当たらない。

ちょうどこのラジカセが置いてある箱は、ラジカセを強い日射や結露したビニールから落ちてくる雨垂れを防ぐためのもの。巣を作る場所としては理想的かも知れない。しかし、アシナガバチには毎年のように痛い目にあっているし、ラジオを付けようとして刺されるのではたまらない。しばらくは要注意である。

さて、この棚と言うか箱、もともとは小型のスピーカーであった。壊れてしまったのでユニットを外して外側だけを流用したのだが、さすが良く反響するようでラジカセの音もちょっとだけ良くなった気がする。

ところで先日、スタッフのひとりが、この箱をもらえないかと言ってきた。何をするのかと思いきや、神棚!にするという。中の祭壇(というのかな?)はホームセンターですでに買ってあると言うのだが、この箱ではさすがに罰が当たるのではないだろうか。本人は丈夫そうで良いと言っているけれど、そもそも、家を建てたのはもう30年ぐらい前のはず。今更ではないですか?アシナガバチも仰天しそうな話である。

頼もしいヤツ

冬はビニールハウスの施設のメンテナンスを行なうことが多い。棚を作ったり、拡張したり、補強したり。今年は特に雪で破損したビニールハウスの修理に手間がかかっている。

この頃のパイプハウスは、接続するための金具などが充実しているので、金槌やドライバーぐらいあればそこそこ作ることもできるが、パイプを切ったりするにはさすがに専門の道具が必要になる。今まではサンダー(ディスクグラインダ)と呼ばれる電動の切断機を使っていた。パイプを切るだけでなく、刃を替えることによってレンガも切れるし、サビ落としなんかにも使える。ただ、これは火花が凄いし、強力な回転力があるので危険性も高い。音もものすごいので使うと自然に緊張感も高まる。

パイプ切断用に以前から少し気になっていたツールがあった。配管作業をしている友人が以前持っていたパイプカッターである。パイプに当ててくるくると回すと鉄パイプもポキンと折れるのだ。初めて見た時は、ちょっとびっくりした。こんなに簡単に切断できるとは。

それでも今まではサンダーがあるのでわざわざ購入するまでにはいたらなかった。

パイプカッター

ところが今回、相当数パイプを切る必要が出てきたので購入に踏みきった。パイプに当てて手元の握りを締めながらクルクルと回転させる。厚めのパイプでもものの10回転ほどで切断できる。静かだし、危なくないし、電源コードも引きずらないので非常に楽に作業が進む。心配だったのは鉄のパイプを切断して、さて、何本ぐらいまで切れるのかと言うことだった。でも、今の所無駄な心配であった。200本ぐらい切っても特に問題はないようだ。はじめからついている替え刃も今の所出番がない。

普通の園芸には用がないツールだが、鉄の他にステンレスや銅、真鍮、アルミ、塩ビパイプなども切断できるようなのでDIYが好きなひとにはちょっとおすすめしたい。パイプを切るとどうしても斜めになってしまうと言う悩みも解消される。ホームセンターで購入。2680円ナリ。

よりどりみどり

年末より大雪に見舞われた山陰地方。一晩でこれほどの雪は初めての経験だった。

大学生だったころ、宮崎出身の友人に、「松江は冬、スキーを履いて登校するんだ」と言って本気にさせてしまったことがあるが、今回の雪ばかりはスキーが必要なぐらいだ。

普段はブーツ派の自分だが、ここしばらくは雪と泥まみれの日々が続きそうなので長靴を買いに出かけた。

年明け、開店するや否や、スコップと長靴はあらゆる所で売り切れとなってしまったと聞く。でも、それほど心配はしなかった。

予想は的中し、ホームセンターで、そこだけガラ〜ンとなってしまった長靴売り場には28cmの長靴だけが取り残されていた。まさによりどりみどり状態である。普段、大きな足サイズに悩まされ続けているけれど、たまにはいいことがあるものだ。

本当を言えば28.5cm、冬は厚めの靴下なので欲を言えば29cmのサイズが望ましい。残念ながら地方のホームセンターでは28cmが限界である。

さて、どの種類にしようかと迷った揚げ句、つま先が補強された安全靴タイプのものにした。どうせ間に合わせなので安いのでいいかなとも考えたが、親指の深づめが痛むこともあり、こちらを購入。

長靴

一日目から結構色々な所で足先をぶつけたので正解だったようだ。

重労働に限る

小雪が舞う寒い日となった。防寒をしっかりしてビニールハウスの作業へ出かける。しっかり着込み、首にはマフラー、ニットキャップで耳もしっかり覆って作業開始である。これらの防寒具、泥汚れの恐れが多いのでほとんど家族からのお下がりだったり、甥からの「お上がり」だったりする。

最初、苗の整理や移動をしていたが、今冬の冷え込みにまだ体が慣れていないのか全く暖かくならない。これでは埒が明かないのでちょっとハードな仕事に変更。先日から行なっている通称「タネハウス」の大掃除の総仕上げ、床のデッキブラシ掛けを行なった。

グラウンドシートに苔がついているのでデッキブラシで力いっぱいこすり取る。あっという間に体に熱がこもり、マフラー、ニットキャップも取るはめに。メガネまで曇ってきた。外は雪だと言うのに。

やっぱり寒い日は重労働に限る。想像すると水を使った作業は寒そうだが、実際に行なってみると勢いが勝ってむしろ寒さは感じなくなる。

午後は事務所でデスクワークだった。暖房が効いていると言うのに首もとが寒く、手足まで冷えてきた。午前中は不要となったマフラーをまた取り出すはめになってしまった。

マフラー冬はやはり外で重労働のほうが体には良いようだ。

ドンゴロス

新そばの季節だから・・・というわけではないけれど、新しいそば殻が入荷した。殻とはいえ、そこそこ粉も残っていると言うわけで、乾いた蕎麦の香りが心地よい。

そば殻と麻袋

そば殻はもちろん用土にブレンドしたり、マルチに使ったりとこれから大活躍してもらうのだが、外側の麻袋も中身に負けないぐらい活躍する。

もともとは収穫した蕎麦の実が詰められるための袋で、今こうやってそば殻を詰めるという二番目の仕事についている。ところがうちに来ると、まだまだいくつもの仕事が待っているのだ。

中身が使われて空になった袋は、今度はブレンドした用土を入れておくのに使われる。通気性の点ではビニールの袋と比べ物にならないので、中の有用微生物にも安心である。もみ殻を摘めておくのにも良い。以前は専用のモミガラ袋(ビニール製)を使っていたが、半年もすれば劣化して破れて始末に負えなくなる。麻袋ならまずそう言ったことも無い。

冬ならば、肥料作りをする時、やはり通気性のある覆いとして欠かせない。肥料が出す水分も吸収してくれるのもポイントである。

土を詰めているとそのうち穴も開いてきて袋として用をなさなくなってくる。次は、長靴の泥落としマットとしてビニールハウスの入口に敷かれる。また、主に冬場、ハウスの補修などで金属を切断したりする作業を行なう。そんな時、鉄くずや火花から床のシートを保護するのにも欠かせない。

ここまで使うと、もう所々がほつれ、ボロボロになってくる。しかし、まだ役目は続く。袋の脇を切って開くと縦長の布状になる。これを畑へ持っていけばマルチ、そして通路用のシートになるのだ。

さらに季節をひとつかふたつ過ごせば、土に戻り、畑の養分としてすべての仕事をようやく終えるのである。

ところで、麻袋は、通称ドンゴロスとも呼ばれる。我々の世代だと、ドンゴロスと言えば初期の宮崎アニメに出てくる脇役がまず思い浮かぶのだが、この麻袋と同じようにこき使われてばかりいるキャラであった。
「ドンゴロ〜ス!!」
「へ〜い」
となるとこき使う側の私はダイス船長?