U君に依頼した棚(育苗ベンチ)づくりが着々と進む。竹の幅もいい感じに調整できている。
パッと見ると間隔がバラバラに見えるが、これが正解。竹を切ったり、割ったりしたことがある人ならわかると思うが、竹は、上から下まで一様の太さでもないし、厚さも違う。特に孟宗竹を使っているので厚さも2センチぐらいから5ミリぐらいまでと幅がある。太さも株元に近いところならゆうに直径20センチを超えるし、先端ならば10センチ以下のところも使わざるを得ない。
工芸品ならともかく、適切な厚さと幅を求めていては竹を何十本も切り出す手間がかかる。一度切った竹はなるべく上から下まで使い切るようにすると厚いところや薄いところ、幅が広いところや狭いところができてしまう。
なので、幅が広かったり厚いパーツを使ったら、その両側は隙間を広げ、逆ならば隙間を狭めて強度を調整していく。
作業の前にその旨を伝えたところ、とてもいい感じで作業を進めてくれている。スピードも日に日に上がってきた。見ていて気持ちが良いほどできていく。今回は作業を全てお願いするつもりでいるのだが、ついつい自分も作業したくなって困る。こういうのをトム・ソーヤー効果とでもいうのだろう。
さて、世間でもAIについての話題が上らない日がないが、スタッフの間でも「AIに挿木ができるだろうか」というような話になる。
今回の竹の棚づくりでも、センサーで厚さと幅、強度を測定、その上で適切な間隔を計算し、配置して固定していくことができればAI搭載のロボットに可能かもしれないが、それを、
「竹の厚さと幅を見て、強そうなところは間開けて、弱そうなところは狭くして打っていってね」
と伝えるだけでできるようになるのはまだまだ先だろう。
しかも、出番が数年に一度の「竹の棚づくり専用ロボット」では割に合わない。なんでもこなせるようでなくては。それこそ、ドラえもんレベルのロボットが必要だ。
もしそんなのができたとしても、四次元ポケットのないドラえもん・・・ん~、やっぱりいらないかな。ドラえもんはAIロボットのハードルを上げてしまっていたのだ。


10分もかからずできるのだが、これをしておくのとしておかないのでは作業の進み具合がずいぶん違う。最初のひと手間が大事だ。










一番よく使うハサミケースと、腰袋、ずいぶん酷使したので、革も傷んでいる。保革油を丁寧に薄く塗り広げる。