紛失防止策3

つくづく嫌になる。年をとるということはこういうことなのだが、さあ、畑の草取りをしようと鎌を探すが、いつもの車の中の定位置にない。

つい2、3日前に使ったのは覚えている。車の中をもう一度探す。他の荷物の下に紛れていないか。やはり見つからない。

ならば前回使ったところを探せば良い。この間のようにきっと見つかるに違いないと、前回草刈りで使ったところを探すが、ずいぶん時間をかけても出てこない。

ならばきっと、バイクで来た時に荷台に載せたままか、事務所の何処かに置きっぱなしなのだろうと諦めて草取りに取り掛かった。これで10分は無駄にしてしまった。

一汗かいて、一輪車などを片付け、ふと足元を見ると、鎌を発見!

今回は全く予期しない場所だった。作業した場所からは離れていたが、確かにこの場所は通ったと思うのできっと何かの拍子に落としたのだろう。下が草むらなので落ちた音に気が付かなかったのも仕方がない。朝から何度も通っていたところなのに悔しい限り。

裏を見ると、数日の放置でずいぶん錆が出ていた。錆は取ることができるのであまり心配はないが、長期間放置して柄の部分が腐食すると使い物にならなくなるのでそれは避けたい。

5分ほど研いだら錆もすっかり取れ、刃もバッチリ。刃物油もしっかり塗って、一安心。

だが、この鎌の紛失防止策については未だいい案が見つからない。とりあえず、見つけやすいように柄の色をもう一度塗り直しておこう。

もう一つのハードル

真夏の間は、ちょっとした作業もつい後回しになりがちだ。暑さが目に見えないハードルとなって「風がある日に」とか、「夕方に日が陰ってから」、「朝の涼しいうちに」などといいつつ、いつまでも実行できない。

それでも、少し涼しくなるだけでそのハードルは自然に下がる。少し前から気になっていたビニールハウスの裾の部分の雑草とりも、ようやく取り掛かる気になった。長期間放置して目に余るほど伸びたので重い腰をあげたというのが正直なところだが。

雑草取りといっても、もう、手では全てを取りきれない状態だったりするので、鎌も必要だ。

ところが、いざ使おうと思ったら普段使っている鎌が見当たらない。いつも他のツールと一緒に車やバイクに乗せて圃場に来ているのだが・・・。思い当たる場所を探してもどこにもない。ずいぶん探し回ったが、どうしてもみつからないので、共用の鎌を道具小屋から出してきて使うことにする。

普段それほど頻繁に使うわけではないので、サビとヤニが結構ひどい。今日の作業ではもちろんこれでも十分可能なので、そのまま使おうと思ったが、やはり気になり、軽く研ぐことにした。鎌の研ぎはお手のもの。5分もかからず刃の状態はそこそこ復活。どうせビニールハウスのパイプや、土に隠れている石に当たったりして刃も欠けやすいのであまりきっちり研ぎ上げる必要もない。

研ぎ完了

それでも、ツールが万全になるとモチベーションも上がるもので張り切って作業を開始した。鎌もまずまず活躍したのだが、極端に太くなったヨモギなどの雑草は文字通り刃が(歯が)立たず、狭い場所も多いのでむしろハサミの方が登場場面が多かった。

取り掛かれば作業はあっという間。場所もそれほど広くないところだったので、余力で他の場所も草取りができた。あまり活躍しなかった鎌も、せっかく研いだので、きちんと拭いて油を塗って次回に備えておいた。

作業が終わってから、ふと閃いて見に行ったら、個人用の鎌が、この間庭仕事に行った時持って行った熊手や草掻き鎌と一緒にツール入れの中で見つかった。どうしてこの場所に思いが及ばなかったのだろうか。

実際、草取りをしている時間よりも、鎌を探し回ったり、鎌を研いだりしている時間のほうが長かったのではなかろうか・・・?

作業のハードルを下げるには、整理整頓も必要のようだ。

紛失防止策

 

パイナップルセイジの赤い色も鮮やかになり、ラベンダーの秋の返り咲きもピークを過ぎてきた。

パイナップルセイジ

イレーネドイルラベンダー
秋にも返り咲きしやすいイレーネドイルラベンダー

毎年この時期は冬に向けての圃場や施設の整備を行う。まだ10月のうちならば晴れて気持ちが良い天気も多いが、11月に入ると急に雨の日が多くなってくるからだ。

畑の草取りを始め、冬に肥料作りを行うビニールハウスの整理整頓、掃除、今のうちにできる樹木の剪定も行う。

ビニールハウスの片付け
肥料作りで活躍する小さなビニールハウスも大掃除

特に、夏の間に伸びた雑草を片付けるのは大仕事なので、10月に入ってから、徐々に行うようにしている。

ハサミや鎌や熊手などを総動員しての作業だが、油断しているといつもなにかが行方不明になる。

草の山
この中にハサミが紛れている・・・はず。グリップがグリーンなので見つかるかどうか

今年もスタッフのハサミが草を集める時に一緒に紛れてしまって、未だにみつからない。この草山の中にあるはずなのだが探し当てることができるのだろうか・・・。

ハサミとストラップ
なくすと大変な大事なハサミはストラップを

大事にしている私のハサミは落下防止用コードでハサミケースとつないでいるからなくなる心配はないのだが、そのかわりなんども鎌が行方不明になった。

鎌で草取りをしていて、「おっと、このハーブも剪定しておかなきゃ」と、別の作業に取り掛かり、その場に置いてしまって忘れるのだ。腰袋をつけているので、挿しておけばいいのだが、すぐに使うからと足元に置いたが最後、あとで「どこにやったかなぁ」と探し回ることになる。

それでも、探して見つかればいい方で、先日は、いくら探しても見あたらず、時間ばかり過ぎていき、結局探索を断念した。

その翌日、刈った草を片付けていたら草の下から発見。前の日にも調べた場所だったのに、枯れ草と似たような色でわからなかったようだ。何日も経つと錆が出たり柄が傷んだりするので、すぐに見つかって幸いだった。

紛失した鎌
柄が出てきた
鎌発見
翌日だったので傷みはなかった

この鎌、小さい割にしっかりしていて、使いやすく気に入っている。だが、近所では売っていないので無くすと困るのだ。

探し回るのがいい加減嫌になったので、落としてもすぐ見つけられるようにと、柄に色を塗ることにした。さすがに、紐で腰と繋いでおくわけにもいかないし・・・。

ちょうど、以前つかった赤い塗料が残っていたので、草の中でも目立つよう、柄の部分を塗装してみた。確かにこれならきっと見つかりやすいだろうが、なんともどぎつい。せっかく柄もいい感じに使用感が出てきたところだったのに。

鎌の塗装
見た目的には・・・美しくない

後で考えてみると、鮮やかな紐を握り部分に巻くのもよかったなと思えてきた。ペンキが剥げてきたら、それもいいかもと今から企んでいる。