年初以来の積雪となった。量はそれほどではないが、水分を含んだ重い雪。といっても春を目前として振るような雪とは趣が違う。
裏山もモノクロームの世界。竹が雪の重みでずいぶんたわんでいる。
こういう雪はあまり嬉しくない。足元もべちゃべちゃで歩いていて気持ち良くないし、潅木タイプのハーブには枝折れと言う危険がつきまとう。今日の雪はすぐ解けるだろうけれど、もう少し多く降ったら割ける枝もあるかも知れない。
雪には強い方のグロッソラベンダーも今日の雪は嫌がっているように見えた。
ハーブ達が見せる日々の表情とまわりの出来事
年初以来の積雪となった。量はそれほどではないが、水分を含んだ重い雪。といっても春を目前として振るような雪とは趣が違う。
裏山もモノクロームの世界。竹が雪の重みでずいぶんたわんでいる。
こういう雪はあまり嬉しくない。足元もべちゃべちゃで歩いていて気持ち良くないし、潅木タイプのハーブには枝折れと言う危険がつきまとう。今日の雪はすぐ解けるだろうけれど、もう少し多く降ったら割ける枝もあるかも知れない。
雪には強い方のグロッソラベンダーも今日の雪は嫌がっているように見えた。
かすかな春を感じたのだろうか、株分けしてまだそれほど時が経っていないビオラ・ソロリア・フレックルスが開花を始めた。まだポットの中で根も充分に張っていないので、こちらとしてはもう少し待ってもらいたいぐらいだ。もともとがしっかりした地下茎を持っているのでエネルギーがつまっているのだろう。
まあ、それはそれとして、冬の最中に咲くビオラの花は可愛そうで見ていて辛い。特にここ山陰では、強烈と言うほどの寒さではないのでパンジーやビオラが冬の彩りとして良く使われている。日溜まりの玄関先などはまだしも、ふきっさらしの畑の隅や、道路端のプランターで寒風に翻弄されつつ花を咲かせている姿は痛々しくて見ていられない。
そのように感じるのはある方の言われた
「ビオラは本来春の花です」
というひと言である。
確かにビオラやパンジーは、その鮮やかな色彩を目にして春の到来を喜ぶのが本当なのだろう。それなのに春になるともう時期外れのように投げ売りされ、あまり注目もされなくなるのは何とも可愛そうである。
松江は大晦日から、予想外の積雪。新年も雪に覆われたスタートとなった。
そのため、機会を見つけてはビニールハウスの様子を見にいったりしていたので、普段の休日とあまり変わらないような感じであった。ま、正月と言う事もあり、特に何か作業をするわけではないものの、植物たちの様子を見ていると一安心と言う感じなのである。ヤレヤレ。
雪が降り止んでも太陽をなかなか拝めなかったので、ビニールハウスの中も相変わらずの冷蔵庫状態。ハーブたちもじっと息をひそめている感じ。12月初めには季節外れの蕾を付けていたヴィツェンツァブルー・ラベンダーも開花手前でストップしたままである。周りにも花はほとんどないので
「あれ、俺、何でここでひとり咲いてるんだろう」
といった感じではなかろうか。
いずれにしても、今年もよろしくお願いいたします。
7月にこぼれ種で発芽したロケット、夏の暑さでダウンしてしまうと予想していたのに、雨模様の夏が幸い?して、そのまま秋を迎えてしまった。秋からはさらに元気を増して調子よく成長。葉はいささか硬めなものの、サラダを始めずいぶん楽しませてもらっている。(だいぶ食べ飽きつつあると言うのが本音)
そのうえ、やはり暖冬気味であるのか株が秋の終わりを迎えても成長を続け、とうとう花を咲かせはじめてしまった。
何の花でも、縁のない時期に見るとピンとこないものである。日差しまでもが春のような暖かさであるような錯覚をしてしまう。元気のある事は良い事だが、年末年始は寒さも厳しくなる模様。風邪をひかないようにネ。
朝、車で走っていて、なにか遠くのほうがかすんでいる事に気がついた。その時は、今日は霧が出るほど冷え込んでいたっけ?。とぐらいにしか思っていなかった。
10時の休憩を過ぎてもやはり遠くがかすんで見えている。スタッフと、これってもしかして黄砂?でもまさか今の時期になんてねぇ。などと話していた。
昼にニュースを聞いていたスタッフから「やっぱり黄砂だった」と教えてもらった。
黄砂と言えば、洗濯物を汚したり、近年はアレルギーの原因としても嫌われているが、今の自分はちょっと違う思いで眺めている。
今、就寝時、布団に入ってから開くのがスウェン・ヘディンの「さまよえる湖」。行った事の無い地を文字だけで想像しているといつの間にか心地よい眠りの世界に引き込まれてしまう。
砂漠の中の幻想的な水の流れ、タマリスクとポプラの生える地に思いをはせ、現実から心はかけ離れていく。
今ならば、テレビやビデオでいくらでも現地を見ることができるし、その気になれば自分自身をその地へおく事さえ不可能ではないだろう。
でもむしろ、想像の中で遊んでいる方がはるかに楽しい一面もあるように思う。だって、こんな嫌われ者の黄砂さえ、ヘディンが踏みしめたタクラマカンの砂が飛んできているのかも・・・なんてちょっと好意的に見ることができるのだから。