はじめまして

春先に種子を蒔いたユーカリの苗がだいぶ大きくなってきた。新しく仲間入りしたEucalyptus niphophilaである。今まで育てた種類にはあまりない感じで、葉の色がとても鮮やかである。今回初めてのお目見え。照れて赤くなっているのかも知れない。

Eucalyptus niphophila

まあ、ユーカリの場合、小さい頃の葉っぱの様子でイメージしていると後でびっくりするほど変わることも希ではないのであまり当てにはならない。葉の香りも今はそれほど強くないが、案外大きくなったら良く香るかも知れないし・・・。

あまり極端に大きくならず、株の形と葉色がよく、切り戻しにも強く、寒さも大丈夫と言うのなら言うことなし・・・。なんてのは望んではいけない。何か一つ二つ良いところを見つけて紹介できればと思っている。

台風のあとで

ここ、山陰地方は先の台風18号の直撃こそ免れたので、あまり大きな被害は無かったようだ。我々のところもテレビやラジオで繰り返し警戒を呼びかけられたこともあり、毎年手薄になりがちなビニールハウス回りの対策もそこそこできた。実際に手洗い場の戸が倒れたぐらいで目立つ被害は少なかった。

それでも、いくつかお客様の庭で心配になったところもあり、翌日何軒か様子を見に回った。

一番心配したのが、来月の行事を目の前にして開花状態も気になる市内の幼稚園の花壇だった。台風の前日には株元が弱い種類に支柱を立てたり、紐で株同士を固定したりして応急的な対策をしておいた。

危なそうで対策を施した株は被害は少なかったのに、これは大丈夫だろうと思っていた株が思わぬ被害を受けた。

特に、咋秋に植え、形も良く育ち、夏には早速花をしっかり咲かせたインプレスパープルラベンダー。よほど風に揺すられたのか、株元が浮き上がってしまっていた。根がだいぶダメージを受けたのは疑いが無い。いまのところは見た目にはあまり変化は無いようだったが、このままではいずれ葉が枯れてくるようなことになりかねない。

向こう側に倒れ、株元が見えるぐらいになっている
向こう側に倒れ、株元が見えるぐらいになっている

応急措置として、株元をしっかり盛り土をして固定、せっかくいい感じに茂った葉は残念だったが、3/4ぐらいに切り詰め、すこし枝も透かすことにした。

これから、シーズン的にはあまり心配が無いとは言え、しばらくは観察が必要だ。何とかダウンしないよう祈るばかりである。

野山と庭と

ずいぶん昔のことになる。ちょうど今ごろの季節だろうか、当時借りていた貸農園が山の上にあったので山道を車で登っていた時のこと。山かげの道端にブルーの花が群生して咲いていたのを見つけた。何だろうと思って近づいて見たのがアキチョウジであった。当時はまだハーブはともかく、山野草のことも全く知らなかったのでなおさら目に留まったのだろう。

その後、庭で育てたり、鉢植えなどでも試して見たことはあるが、やはり最初に見た野に咲いている姿の印象が強かったのだろう。庭や花壇ではどのように植えて見てもなかなか納得いく姿にならない。

その一方で、園芸種の桃花アキチョウジは華やかで、花壇などで他のハーブと混植しても違和感が少ない。花もかなり良く咲くので、秋の花壇を彩るには結構使いやすい。でも、これが山際に咲いているとちょっと派手すぎるのではないかと思ってしまう。

桃花アキチョウジ
いずれも冬には潔く地上部が枯れてくれるので、片づけもあまり深く考えずに済む。上手に活用したい種類である。

秋の黄色

黄色い花はあまり好きな方ではないけれど(以前にも書いたかな?)、ブルー系の花の中にちょっと加えると明るい雰囲気になるし、良く目立つ。

どちらかといえばブルー系の花が多いセイジ、サルビアの中でも秋に開花するサルビア・マドレンシスは背丈を越すサイズになることもあって花壇の中でも特に目を引く。

サルビア・マドレンシス

惜しいのは、適切に剪定して早くから分枝させないと株元から数本の茎がビューン、ビューンと伸びてしまい、とても不安定になってしまうことだ。写真の株も先日の台風で揺すられてしまい、株がやや持ち上げられてしまった。対策はそれなりに行なっていたのに・・・

そういった育ち方をするので、切り花にするには、やや大きすぎる。またこの種類も粘つくので、小さな虫がくっついてしまうのは残念だ。庭にドーンと咲かせるのが一番だろう。

イエロー系のサルビアも上手に使いたいところであるが、黄花アキギリは少し小さくまとまりすぎるし、この種類は大きすぎる。この間のサイズで濃いめの黄色いサルビアがあるとありがたい・・・

さて、日本ではイエローマジェスティーと呼ばれることも多いようだが、 Salvia guaraniticaのパープルマジェスティーとはだいぶ違う。それにしても上手に名前を付けるものですね。

レモングラス虫

夏に株分けをして、ポットの中でようやく根が張ってきたレモングラス。まだ寒くなるには時間があるし、これなら越冬も安心・・・とホッとするのが今の時期。しかし、あまり油断はできない。
レモングラス

苗の株元を注意して見ると、小さな穴が見つかることがある。そんなときはたいてい中に虫がいる。仲間内では「レモングラス虫」と呼んでいる。詳しい名前は不明である。

レモングラスの害虫

茎に穴を空けて中心部を食い荒らし、下に向けて食べ進んで行く。たいてい少し下のほうを切って見ると犯人が見つかることが多い。喰いカスが根元に散らばっているので見つかることもある。テッポウムシのように細い針金か何かを差し込んで退治しても良いかも知れない。

この虫が入った茎はたいていダウンしてくるが、レモングラスは株さえ残っていれば上の葉を切ってもいくらでも芽が出てくるのであまり心配はいらない。この虫の退治が終るとようやく越冬体勢に入ることになるのである。