お客様から注文があった苗の準備で、必ず行う作業の一つが、育苗ポットから苗を取り出して根の確認をおこなうこと。
時には何百という数を行うこともあるので、なんて面倒なことをとも思えるかもしれないが、慣れというのは不思議なもので、もう20年以上行っていると自然に体が動くもので、なんとも思わなくなる。初めは面倒だと思っていたスタッフも、そのうち慣れてしまう。
根のコンディションを確認することが第一の目的で、それからポットの中に虫がいないかとか、ポットの縁に生えた草などを取り除くということもある。
根のコンディションは植物や育ち具合、時期によっても違うし、育てる側としてもとても勉強になる。なかなか地上部だけ見ていてはわからないことも多いのだ。

今日もポットから苗を抜き出したら側面にキラキラした粒々を発見。ナメクジの卵だ。大きくなると決してそうとは言えないが卵はむしろ美しささえ感じる。
この卵、周年見かけることがあるが、秋から冬にかけても変わらず見つかる。実際、冬でも活動しているのを見るので、産卵や孵化も気温が低くてもできるのだろう。
もしかしたら、天敵のカエルなどが眠っている間の方が何かと都合がいいのかもしれない。唯一の天敵は我々なのだろう。
お母さんナメクジには申し訳ないが、このままお客様のもとに連れていくわけにはいかないので、取り除かせてもらった。


今朝も、足元を動く黒いものが目に入った。結構動きも速かったのでGか?と思ったが、ゴミムシの一種のようだった。あっちへ行ったりこっちへ行ったり、日差しを喜んでウォーキングしているかのようだった。
昼前に畑で草取りをしていたら、セイタカアワダチソウの花にとまって羽を気持ちよさそうに開いたり閉じたりしている蝶もいた。



この、名前を知らないカメムシも一体誰のために・・・と思えるぐらいオシャレしている。
