寒さと食欲

秋の始め頃だったように思う。親株のチェックをしていたら、ホワイトワイルドストロベリーの鉢がとてもくたびれていることに気がついた。

ひと株ひと株が貧弱になって、ランナーも細く、その先の子株もまた頼りなかった。

できるだけ毎年植え替えるようにはしているのだが、この前の冬植え替えができていなかったのも原因のようだ。

このままでは今後の増殖にも影響があるので急いで植え替えを行った。予想では来年の春頃から勢いが戻ってランナーもたくさん出してくれるに違いないと予想していた。

ところが気がついてみたら一気に成長が進んでまるで春のような勢いだ。肥料が多かったということも考えにくいので気温の影響だろうか。

まあ、それはいいとして、たくさん出始めたランナーの先にすでに子株も大きくなりつつあるのだが、子株に早速アブラムシが集まり始めた。

さすがに栄養がたくさん送られて柔らかいところをよくご存知だ。鉢の方にある親株にはほとんどついていない。下にぶら下がっている子株にばかりアブラムシが。

空中で風にさらされるのに寒くないのだろうか。いくら寒くても美味しいものが得られる場所が良いようだ。極寒のなか、ラーメン屋の前に並ぶ人間と同じなのかもしれない。寒さに耐えるからこそ感じられる美味しさを知ってるとは、通ですなぁ。

5分でひと冬分

先日から稼働している薪ストーブだが、今年の冬、一つだけまだ準備できていないものがあった。

それが着火用の杉の葉。これが薪ストーブ着火にはとても良いのだ。新聞紙や他の枝でももちろん火はつけられるが、勢いも良いし、香りが良い。ビニールハウスで使う分にはこれに限る。(ただし、一般家庭ではどうだろうか。香りが強すぎるかもしれない)。

毎年、この杉葉を親戚の山で拾い集める。集める場所も決まっていて、ちょうど杉林の下の道の脇。ちょうど風が通るところなのか、この下に落ちた古い杉の葉は程よく乾いている。

ほんの5分ほどで、大きな紙袋に2つぎゅうぎゅう詰める事ができた。これでひと冬に使う分には充分だ。

ただ、気をつけなくてはいけないのは、この山は鹿の生息地。落とし物も多い。まあ、臭いわけでもないし、もう慣れてしまったが。

でも、なぜかお昼のお弁当のおかずによく似た黒豆が入っていた・・・。さすがに苦笑せざるを得なかった。

これは、夏に同じ場所で出会った子鹿(バックする車をじっと眺めている様子)

ナンエンソウは生えないけれど

今日も畑の裏の山では小鳥たちが大騒ぎ。

何をしているのかと見にいくと、センダンの木に群がっている。どうやらヒヨドリのようだ。黄色くなった実をしきりについばんでいる模様。

上の方がよく実っているのか、安全のためなのか上の方ばかりの実を食べているようだ。

このセンダン普段は他の木々に隠れて全く目立たないが、今頃になると黄色っぽい木の実が目立ってくる。

実には毒性もあるということなのでとても口にする気にはならないが、鳥は大丈夫なのだろうか。ヒヨドリは野菜でもなんでも食べてしまうがきっと胃腸も丈夫なのだろう。食べながらたくさんのフンを落としている。

落語のなかではシャクセンダンの木の下にナンエンソウという草が育つことになっているが、センダンの下もしっかり栄養が行き届いて草も生えやすそうだ。ナンエンソウは生えることはないけれどセンダンの種子がいっぱい芽を出すのではと心配している。

唯一の天敵

お客様から注文があった苗の準備で、必ず行う作業の一つが、育苗ポットから苗を取り出して根の確認をおこなうこと。

時には何百という数を行うこともあるので、なんて面倒なことをとも思えるかもしれないが、慣れというのは不思議なもので、もう20年以上行っていると自然に体が動くもので、なんとも思わなくなる。初めは面倒だと思っていたスタッフも、そのうち慣れてしまう。

根のコンディションを確認することが第一の目的で、それからポットの中に虫がいないかとか、ポットの縁に生えた草などを取り除くということもある。

根のコンディションは植物や育ち具合、時期によっても違うし、育てる側としてもとても勉強になる。なかなか地上部だけ見ていてはわからないことも多いのだ。

今日もポットから苗を抜き出したら側面にキラキラした粒々を発見。ナメクジの卵だ。大きくなると決してそうとは言えないが卵はむしろ美しささえ感じる。

この卵、周年見かけることがあるが、秋から冬にかけても変わらず見つかる。実際、冬でも活動しているのを見るので、産卵や孵化も気温が低くてもできるのだろう。

もしかしたら、天敵のカエルなどが眠っている間の方が何かと都合がいいのかもしれない。唯一の天敵は我々なのだろう。

お母さんナメクジには申し訳ないが、このままお客様のもとに連れていくわけにはいかないので、取り除かせてもらった。

11月なかばの昆虫たち

11月半ばだと言うのに暖かい日が続く。

昨日も夕方、溜まった疲れを取るために温泉に行ったが、風も弱かったせいか、露天がとても心地よく、何度もお湯に浸かっては湯船から出てすがすがしい風を感じることができた。

ふだんはそろそろ目にしなくなる昆虫たちも相変わらず元気だ。

今朝も、足元を動く黒いものが目に入った。結構動きも速かったのでGか?と思ったが、ゴミムシの一種のようだった。あっちへ行ったりこっちへ行ったり、日差しを喜んでウォーキングしているかのようだった。

昼前に畑で草取りをしていたら、セイタカアワダチソウの花にとまって羽を気持ちよさそうに開いたり閉じたりしている蝶もいた。

「えっと、キタテハだったっけ、ツマグロヒョウモンじゃないしな・・・」と、このへんがまだ確固たる自信はない(キタテハのようです)。

来週からは気温が下がるといいつつも、予報ではそれほどでもないような。まだしばらく昆虫たちの姿を観れるだろう。