散水ノズルを新調する

今日も昨日に引き続き、台風対策。ギリギリまでビニールハウスは閉じたくない(予報では台風の最接近時は日中で、しかも晴れマーク。閉じれるのか!?)ので、全ハウスを10分程度で閉じれる一歩手前までの作業を進める。そういった作業に追われるさなか、新調したハス口(散水ノズル)が届く。

かれこれこのハス口を使い始めて、20年以上になるだろうか。通算で、おそらく4本目か5本目。うち、現役が3本だ。

そのうち一つが、何度か接着修理などをしながら使い続けていたのだが、先日いよいよ使用不能になってしまった。

いっぺんに使うことは滅多にないのだが、最低でも3本ないと色々都合が悪いため、新しく購入することにした。

ハサミを使うことがない日はあっても、ハス口を使わない日は滅多にない。使う時間も一番多いツールの一つなので、ストレスなく使えることが第一だ。

価格も決して安くはないので、初めて使い始めた時には、半信半疑だったのだが、いつの間にか定番のツールになってしまい、本数も増えていった。いまさらほかのノズルに浮気する気にはなれない。

探せばもっと良いものも見つかるかもしれないが、手作業で水やりをする我々には手頃なサイズだし、もう慣れてしまって他のものに変える気もしない。

パッキンなしというのも面倒がないし、その技術の高さがうなづける。たまに安価なノズルで散水するとストレスフルなことこの上ない。

長年同じツールを製作しておられる郡南製作所さんには感謝である。

この頃、新しい物を買うたびに、「これが最後の買い物かな?」なんて思うことがよくあるのだが、10年以上使えるとしても、毎日酷使するこのツール、まだ2~3本は買い換えることになるだろうか。

先日ダメになった一本も、先端のハス口部分はそれほど傷んでいないため、保管しておいた。

水やりの友

夏の仕事で最も大きなウエイトを占めるのが水やりである。梅雨が明けると天候によっては一日2回水をやる必要が出てくる苗もある。

ビニールハウスの中で長時間の水やりは実際、なかなか重労働である。体力はもとより、精神力も疲弊させられる。かといって、なんせ植物の種類が多いからスプリンクラーで一気にという訳には行かない。

そのため、良い蓮口を使うことは夏の水やりを楽にするための絶対条件なのである。かつてはホームセンターで売っているような数百円の蓮口や、先端を回転させるとシャワーからジェット、噴霧になるようなものを使っていたが、やはりそれなりの品であった。そんなとき、有る方から少し上等な蓮口を紹介していただいた。当時一万円を切る価格だったように思うが、実際にそれほどの価値があるのか不安であった。

しかし使ってみて納得。充分な量の水が短時間でしかも優しく植物にかかる。しかも均一に特定の範囲にだけ水が注がれ、無駄に飛び散ることがない。植物に優しく、時間も、水も節約できる。以来手放せなくなった。商品名は「散水ノズル きらら」 である。今では色々なところでてに入ると思う。

散水ノズル きらら

本当はもう一つ大きなサイズが欲しいのだが、今使っているポンプの圧力ではこのサイズが限度だろう。

唯一難点は、素材が銅のため落としたりぶつけたりするとへこんでしまうこと(写真のノズルもだいぶでこぼこである)。大事に扱わないとシャワーの質にも影響してくる。

また、もともと水量調節などはついていないので、手元に市販の水量調節パーツと、外すと水がストップするコネクターをつけて少しだけ利便性を高めて使っている。

たくさん水やりをする人には是非おすすめしたい。水やりが楽しくなりますよ。