気まぐれキャットミント

今日は市内の幼稚園の花壇の整備。年度替わり間際はかえってお邪魔だったりするので、久しぶりの訪問だった。これからぼちぼち伸び始めるだろうと思っていた花壇のハーブたちがすでに結構育っていて驚いた。

ブルーキャットミントとオレガノプルケルム
特に、昨年秋に植え付けたブルーキャットミント、かなり成長し、すでに花が上がっていた。両脇のオレガノ・プルケルムは夏前に植えていたので、ワサワサ状態。これから可愛らしい花を見せてくれるだろう。幸い、日当り、風通しとも良好なのでそれほど心配はしていないが、ちょっと密になりぎみである。花が終ったら少し小さめに剪定する必要がありそうだ。

さて、このブルーキャットミント、ここ松江辺りでは案外成育にばらつきがある。おそらく湿度と気温の関係だと思うけれど、うまくいく場所ではとても良く育つ一方で、場所が合わないとまったくヒョロヒョロに育ったり、あっという間にダウンしてしまうことも珍しくない。なので、ちょっと気まぐれな印象を受ける。

ちなみに今までで一番うまくいったのは、とある公園内の花壇、北向きの急傾斜、日当たり良好、風強し。と言う場所だった。コンパクトな株立ちと言い、濃い花色、花の密度など言うこと無しであった。なかなかああいう場所は今後出会えないかも知れない。

美の休息期間

梅雨も終ろうというのに、店頭脇の花壇ではオレガノ・プルケルムが元気だ。例年ならば雨に打たれて地面に這いつくばり、包葉も茶色に変色して見る影もないところだ。今年はまだ梅雨末期の豪雨にも見舞われていないせいもあるのだろう。咲きはじめてからだいぶ長くもっている。

オレガノ・プルケルム

こういう形状のため、なかなか普通の地植えでは良い感じに育ちにくい。それこそ雨の後など、泥が跳ねてせっかくの軽やかな風合いも台なしになる。

ここは膝丈の花壇から垂らすようにしているので泥が跳ねることも無い。または少し背丈のある鉢植えにしても良い感じになる。少しもったいないが、もう少し早めならドライフラワーも見事に乾いてくれる。なんせそもそもがカサカサなのだから。

まだしばらく目を楽しませてくれそうではあるが、花が終わり、地際まで剪定してしまうと、あまりぱっとしない。花壇の隅で来年まで静かにお暮らしになる。今年はしっかり咲いてくれたからしっかり休んでもらいたい。pulchellum(美しい)の名を保つには休息の期間も必要だから。