ものは言いよう

ヨーロッパ原産の丈夫な多年草で、匍匐して広がり、春にスカイブルーの美しい花を次々と咲かせる。日なたを好み、成育は良好、暑さ、寒さにも強い。と説明文を付けると「なになに?・・・」と興味をそそられるかも知れない。

その植物が下の写真。以前にも紹介したVeronicaと同じ仲間である。学名、Veronica persica

オオイヌノフグリ
そう、今圃場の廻りで競うように開花しているオオイヌノフグリの花だ。同じVeronicaの仲間でもこれほど扱いが違うというのはさすがに可愛そうだ。雑草とされ虐げられているが、小さな花も良く見ればなかなか良い色合いをしている。

でもやっぱり増えると困るんだよね。

不安定

春を前にして今年もドーンバレータイムの斑が現れ出してホッとしている。毎年春に斑が現れ、夏に向かって消え、グリーン一色になる。
ドーンバレータイム
斑入り葉はいずれも春先にきれいになるものが多い。ただ、斑が安定しない種類は春先に斑が戻ってこないこともある。ドーンバレーも斑が安定しない方だが、今まで割ときちんと春には斑が現れている。それでも毎年一抹の不安を持って春を迎えている。

そんな思いがあるからか、春のドーンバレータイムの色はなおさら美しく感じる。これからますます鮮やかになってしばらく楽しませてくれるだろう。そのかわりと言っては何だが、花はイマイチである。もっと寒冷地か乾燥地では良い結果が出ると思うが、山陰の気候ではどうも咲きにくい。葉を楽しむことが中心になりがちである。

春の花は目に優しく

少し前に紹介した、アネモネ・シルベストリス。気温の上昇で次々と咲きはじめた。苗のままで開花してもらってもちょっと困りものだ。
アネモネ・シルベストリス
アネモネといえば、この季節になると庭先でもビビッドな色の種類が咲いているのを良く見かける。でも、モノトーンに支配される山陰の冬を見てきた目にはやや刺激が強過ぎる。

むしろシルベストリスのようなソフトな色合いから目をならしていく方がいいような気がする。気温も花の色合いも、徐々に春らしさへと移行して欲しい。

コントラスト

例年より早く鉢植えのベロニカ・ジョージアブルーが咲き出した。鮮やかな花色はウェロニカの持ち味で魅力的な種類が多いが、この種類は葉もまた楽しめる。
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特に冬の終わりから春にかけては赤みがまして花とのコントラストが見事になる。朝方の斜めからの光を受けるとなおさら美しい。

葉緑素が足りないせいだろうか、少し軟弱に育てると時にアブラムシの被害に遭うこともあるが、もともと丈夫なので乾燥気味でしっかり日に当ててやると良い。横に広がる性質も強いのだが、鉢植えだと少しだらしなくなってくるので冬前にかなり刈り込むことは必要だ。

ちかちか

以前から育ててみたいと思っていてもなかなか踏み出せないでいる種類が結構ある。育てにくいというのがその主な理由だ。

一昨年から栽培品に加わったネトルも長い間思い続けていてようやく育てはじめた種類だ。薬効はよく知られており、ハーブティーも時にリクエストが来るぐらいなのだが、なにせトゲがひどい。小さな柔らかいトゲだと思って油断すると文字通り痛い目にあう。
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「闇夜の中でもありかがわかる」と言われるように、ギ酸が含まれていて触ると長らくチカチカするのだ。しかも不快な痛さで、うちのスタッフ全員が洗礼を受けた。今でも誰もがネトルの手入れや発送を嫌がる。手袋は必須である。

というわけで、痛みを知っていると「スープにできる」といわれてもなかなか実行に移せないでいる。既にお買い上げいただいている方も多くいらっしゃるが、皆さん何にお使いなのでしょうか?