酷暑下のラベンダー

酷暑と台風、豪雨災害が目立つこの夏だが、ここ松江は、梅雨明け以来非常に雨が少ない。あれほど台風が通過してもほとんど雨が降らない。一時的に道路が湿るぐらいだ。

道端のよもぎなどの雑草までもが雨を待ちわびている顔つきでしんなりしている。

例年の夏ならば暑さよりも蒸れやゲリラ豪雨の泥はねで傷むラベンダーだが、今年ばかりは極端な乾燥が堪えている感じもする。

暑さに強いラバンディン系のなかでも、特に強い部類に属するグラッペンホールラベンダーまでが調子を崩している。夏の半ばぐらいから様子がおかしかったが、一部が完全に枯れてしまったので、メンテナンスを行うことにした。

ラベンダーも時々このように全体でなく一部が枯れ始めることはよくある。

「病気ではないですか?」

と心配して相談が来ることも多いが、大抵は枯れ始めた枝が属する幹や更に先の根にトラブルがあることが多い。

この株の場合も、枝が交差しているので分かりにくいがたどってみると一つの太い幹に行き着く。

枯れている枝を辿るとひとつの幹に

幹にはかじられたりしたような跡もないので、おそらくその先の根が食害されたり、モグラなどに持ち上げられてしまったか、そもそもだいぶ古い株なので、老化が原因なのかもしれない。

とりあえず、傷んだ枝を株元近くで剪定する。結局はノコギリでなければ切れなかった。根元をチェックするとやはりかなり傷んだ感じだ。

ラベンダーの株元

おそらく、ダメになった根以外も幾らかダメージがあると思われる。本当は涼しくなってからが良いのだが、思い切って古い枝を中心に強めの剪定を行う。幸い、新芽が出ているので大丈夫だろう。

新芽がしっかり出ているので心配なさそうだ
ずいぶん小さく剪定

結局ずいぶんコンパクトになってしまった。ここ数年、雪で避けた枝を取り除くぐらいしかしていなかったので、これぐらいの荒療治で良かったのかもしれない。

あとは雨が降って涼しくなるのを待つばかりである。

春は急ぎ足で

昨日、ふと、作業場に貼ってあるカレンダーをみて、目を疑った。

カレンダー
余裕を持って一週間前に設定しているとは言え・・・

このカレンダーには、例年、必ず行わなければならないルーチン作業が記載されているのだが、一月後の3月13日の欄に、

「お彼岸前の草刈り」

の項目があったのだ。朝からずいぶん強く吹雪き、あっという間に道路も真っ白。畑にはまだ雪がたっぷり残っている状態で、一月後に草刈りが必要とはとても考えられなかった。

頭をひねって、2年前の作業日誌を開けてみたら、2月14日に「最高気温 17℃」との記載。自分で書いていたのに、やはり信じられなかった。春は急にやってくるものなのだろう。

さて、一転して今日は快晴。いったい何日ぶりだろうか、2月に入ってから初めてと思えるような天気の良い日だった。太陽と青空をしみじみとありがたく感じた。

お昼前、南からの強い風が吹いた。さすがに春一番とはならなかったと思うが、それでも春が近づいていることを感じさせてくれて、ホッとする。

この風で、畑の雪も一気に溶けていった感じだ。雪の下からハーブたちが顔を出している。

心配していた通り、対策を怠ったものはそれなりに被害が。

グラッペンホールラベンダーグラッペンホールラベンダーは、裂けるとまではいかなかったが、ずいぶん枝が曲がっていた。

チェリーセイジ
剪定していなければ避けていたかも

チェリーセイジは、しっかり剪定していたのでほとんど大丈夫。

ホワイトセイジホワイトセイジもずいぶん枝が曲がっていたが、株自体は大丈夫そうだ。枝は挿し木ができるだろうか。

その他、枝折れも多数。

ティートゥリー
毎年防寒なしで越えてきたのだが、少し心配なティートゥリー

雪ではなく寒さでだろう、ティートゥリーは真っ白に。こんなことは初めてかもしれない。樹が生きていればいいのだが。

今のところの天気予報では、おそらくこれで寒さも一段落しそうだ。急がなくていいので、ゆっくりと春がやってきてほしい。