蜂のお気に入り

昨日、開花中のカーネーションの中に一生懸命に潜り込んでいる蜂らしきものがいた。柔らかい花びらの奥に頭を突っ込んだまま、
「もしかして死んでるのかな?」
と思うぐらいピクリともしない。

ニッポンヒゲナガハナバチ

蜜を探しに来て昼寝でもしてるのかもと、そっとしておいた(だとしたらさぞ気持ちがよいことだろう)。下手に手を出して痛いめに会うのも嫌だしね。

翌朝、やはり同じ花の上でまた再会。よほどこの花が気に入ったようだ。時々目にする、触角がとても長い蜂らしき昆虫。触角が立派なだけで、なにか強そうな感じがする。朝でまだ気温が低いせいか、花の上をごそごそするばかり。潜り込む気配はなかった。

ニッポンヒゲナガハナバチ

後で調べてみるとニッポンヒゲナガハナバチという種類だった。

友人が、ビーガーデン(蜜蜂の蜜源となる花を集めたお庭)を作ったという話を聞いた。レッサーカラミントが蜜蜂は特にお気に入りだということだが、カーネーションも植えてあるのだろうか。

出すぎる杭は・・・

「出る杭は打たれる」という言葉がある。学生時代のある同級生の語録には「出すぎる杭は打たれない」というのがあった。今、この言葉を少しだけ実感している。

圃場の一画に取り立てて何に使われるでも無いスペースがある。とりあえず芝を生やして時々刈り込んでいる。といっても、草も伸び放題、あまりケアをしないので「芝生」というにはちと無理がある状態だ。

こぼれ種で飛んできたのだろう、いつからかこの場所にレッサーカラミントの株が居座るようになった。他のカラミント(カラミンサ)も丈夫ではあるが、このレッサーカラミントは雑草並である。

レッサーカラミント

一気に大きくなり、あっという間にこの場所を定位置としてしまった。スタッフも申し合わせたわけではないのに、この株だけを残して草を刈るようになった。いまや貫録さえ漂わせている。長い梅雨をものともせず、元気に花を咲かせ続けている。ただ、やはりこぼれ種はかなり強力にはびこるので、まめに取り除くことにしている。

ところで、「出すぎる杭は打たれない」と豪語していた彼、出すぎる間も無く、どこかへ消えていったと記憶している。

頭でっかち

ラージフラワーカラミントが開花しはじめた。地植え株や、大きな鉢での株はまだ後少し先となりそうなのに、ひと足早く、苗の株が小さめの蕾から一気に大きな花を咲かせた。

ラージフラワーカラミント

学名がCalamintha grandifloraと付けられているように、他のカラミント(カラミンサ)に比べて大きな花である。葉っぱも大きめで、そのうえ、柔らかい枝をしているため、やや枝折れしやすい。苗ならなおさらで、発送の時には結構気を使う。発送前にポッキンとなって圃場へ取りに帰ることもそう希ではない。

地植えでがっしり育てればそれほど心配は無いだろうが、風が強い時などの被害はあるだろう。

さて、これらのカラミント(カラミンサ)、もちろんミント(Mentha)とは別属だ。ところが、ミントと名前がつくだけで毛嫌いされることが多く、花が咲いていない時はやや影が薄い。店頭でも、説明する時に「ミントじゃないんですけれどね」とひと言断ってから紹介する。でないと、ミントのように爆発的に増えると思われて敬遠されがちなのである。

まあ、レッサーカラミント(Calamintha nepeta)は種で爆発的に増えることもあるけれど・・・。